Windows NT

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Microsoft Windows NT
公式サイト: Windows NT Server 4.0 ホーム
開発者: マイクロソフト
OSの系統: Windows NT
ソースコード: プロプライエタリ
最新リリース: 4.0 (SP6 SRP) / 2001年7月31日
対応
プラットフォーム:
x86, Alpha, MIPS, PowerPC
カーネル種別: ハイブリッドカーネル
ユーザ
インタフェース
:
GUI
ライセンス: Microsoft EULA

Microsoft Windows NTマイクロソフト ウィンドウズ エヌティー)は、マイクロソフトが開発したOSである。ここではWindows NT 4.0までを記述する。

現在のクライアント/サーバのWindowsの基礎となっている。

目次

概要

Windows NTは、MS-DOS上の拡張シェルであるWindows 3.x系はもちろん、Windows 9x系とも違う、完全32ビット・プリエンプティブなマルチタスクOSであり、新規に構築された全く新しいOSである。

設計の要素の多くはデヴィッド・カトラーや一緒に入社したDECの開発者の影響があり、VMSの要素が反映されている。OSのカーネル領域とアプリケーション領域を分離して管理する構造で、Windows 9x系に比べて安定性が高い。この為、Windows 9x系が一般消費者向けとされていたのに対し、Windows NT系は業務用OSとして位置付けられていた。

安定した動作を要求される業務用途をメインに考えて設計された為か、Windows NT 4.0まではWindows 9x系に比べて、マルチメディア系の機能やゲームAPIDirectX(Windows NT 4.0で一部対応)、ACPIPnPUSBIEEE 1394等の新しい規格への対応はなされていなかった。

正式名称は、「Microsoft® Windows NT® Workstation/Server Operating System」。

なおWindows NTはその機能・安定性などからMac OS後継技術の検討候補にあがったといわれるOSのひとつである。最終的にはOPENSTEPが後継OS「Mac OS X」の基盤技術となったが、これについてはスティーブ・ジョブズ等の項目が詳しい。

バージョンの変遷及びそれぞれの特徴

以下、日本版の発売年を併記する。これ以前に発売されていたWindows 3.1と互換性があり、Windows NTの最初のバージョンも3.1からスタートしたため、3.1以前は無い。

Windows NT 3.1(1994年

初期バージョン。デスクトップ シェルとしてWindows 3.1と同じユーザインタフェースを採用していた。英語版は1993年7月27日に発売された。x86版、MIPS版、Alpha版がある。後にWindows NT 3.1 Advanced Server(サーバ版)が発売された。

Windows NT 3.5(1994年

メモリ消費量の低減、および処理速度の向上が図られており、NTを動作させるためのハードウェアのハードル引き下げに貢献した。また、NTFSでしか利用出来なかった長いファイル名をFAT16で利用可能にした最初のOSである。コードネームはDaytonaといい、このコードネームを冠したβ版が雑誌付録CD-ROMで大量に配布され注目を集めた。

Windows NT 3.51(1995年

Windows 95とのAPIの共通化を図ると共に、NTFSではファイルの圧縮機能をサポートした。またPowerPC版が追加された。

Windows NT 4.0(1996年

Windows 95から継承した、GUIを採用した。同時にDirectX 3のサポートなども行われている。 その最大の特徴として、これまでの3.x系ではマイクロカーネルアーキテクチャに則り、低い特権レベル[1]で動作していたグラフィック関連のデバイスドライバを、OSのカーネルと同レベルである特権レベル0で動作させるようになった点が挙げられる。結果としてグラフィック処理のパフォーマンスは大幅に向上したが、その代償としてグラフィックデバイスのデバイスドライバのバグによって最悪の事態ではOS全体の破壊が引き起こされ得るなど、システムの堅牢性やマイクロカーネルとしての実装理念の観点などからは3.Xシリーズより後退している。

しかし当時のCPUの駆動クロック周波数はわずか100\sim200MHz程度であり、グラフィックスデバイスドライバをユーザー空間で実行することによって発生するオーバーヘッドは、当時のシステムには軽視できないほど負荷のかかるものでもあった。パフォーマンスへ重大な影響を及ぼすサブシステムをカーネル空間で実行させるというこの措置は、理念よりも実利を優先した判断とも言える。

実際にNTは、この措置によってグラフィック描画速度の向上やDirectXへの対応が可能となり、商業的な成功への道筋をつけることができたため、その評価については意見が分かれている。その後、NT系列OSのグラフィック関連のデバイスドライバが特権レベル0で動作するという構造は、プロセッサの処理速度が大幅に向上して多少のオーバーヘッドも許容できるようになり、また市場でも堅牢性に対する要請が高まる中で登場した、Windows Vistaのリリースによって改められた。

このようにシステムの構造に手が加えられた事に加え、本来NT 4.0としてオールチンの手によって開発が進められていたCairoプロジェクトの失敗も加わり、メジャーバージョンアップであるver 4.0を名乗るようになった(それまではNT 3.51のシェルをアップデートしただけのShell Update Release (SUR) と呼ばれており、NT 3.52というバージョンを与えられていた)。

開発コードネームはCairoと名付けられているが、当初Cairoとして開発されていたのは完全オブジェクト指向OSの開発が頓挫したため、4.0に名前を譲られた形となっている。Cairoプロジェクトの思想の一部はWinFSに受け継がれた。

ちなみに、Windows NT 4.0のコンピュータの終了時のサウンド曲は、起動時のサウンド曲を逆再生したものになっている。


以降のNT系製品については、Windows NT系を参照のこと。

NTの意味

マイクロソフトは公式にはNTの意味を明らかにしていない[2]が、広く知られている説としては、New Technologyの略というものがある。しかし、後継のWindows 2000において、ブート時のロゴ画面上に「Built on NT Technology」という文章が書かれており、NTをNew Technologyに書き換えてみると「Built on New Technology Technology」となり「Technology」が重複してしまうため、New Technology説はありえないと言われる事もある。他に、VMSをそれぞれアルファベット順での次の文字にしたWNTとするためだろうという噂や、初期の開発名称 i860エミュレータ'N10 (N-Ten)'の略との説[3]などがある(参照:歴史)。

出荷・販売本数の推移

Windows NT 3.1

Windows NT 3.5

Windows NT 3.51

Windows NT 4.0

その他

サブシステム、サービス、動作プラットフォームについてはWindows NT系を参照。

1990年代商用オフザシェルフ (COTS)のOSとしてNT系が使われることも多かった。しかし1997年に、Windows NT4.0をベースにしたOSを搭載していたヨークタウンが、NT 4.0に含まれていたゼロ除算エラーによりコンピューターが機能停止し、2時間半にわたって身動きが取れなくなったことがあった。これが公表されると、一時的にアンチ・マイクロソフトがこの話題に喜んで飛びついたと言われる。

脚註

  1. ^ 安定性やセキュリティーの観点からコンピュータ制御上に階層的に設定されているアクセス権限の位置を意味する技術用語
  2. ^ Microsoft Windows : Windows of HistoryではNew Technologyの略であると書かれてあり、また: Word文書 Windows NT Server 4.0 インストール ガイドの4ページにも、「NTFS(New Technology File System)その名前のとおり、Windows NT Server 4.0 用に設計されたファイル システムです。」という記述が見られる。
  3. ^ 開発メンバーの一人 Mark Lucovsky氏の証言
  4. ^ a b c 脇英世『Windows入門』岩波書店、1995年12月20日第1刷、1996年1月6日第3刷、ISBN 4-00-340420-2、97頁。

関連項目

  • Microsoft Windows
  • ReactOS - Windows NTとバイナリレベル・ドライバレベルでの互換性を確保することを目標とした、オープンソースプロジェクト
  • Wine - Windows APIを他のOSで動かそうというオープンソースのプログラム及びプロジェクト

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外部リンク

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