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Microsoft Visual Studio(マイクロソフト ビジュアル スタジオ)はマイクロソフトのソフトウェア開発製品群及びそれらを管理する統合開発環境である。これを用いることによりアプリケーションソフトウェア、ウェブサイト、ウェブアプリケーション、ウェブサービスなどの作成に使うことができる。作ったものを動かせる環境も、Windows、PocketPC、スマートフォンと幅広い。
構成Visual Studioには次の製品が含まれている。 バージョンによってはSQL Serverを含むことがある。 過去には、次の製品が含まれていたことがある。
Express EditionVisual Studio 2005から無償版として、Express Editionが公開されている。これは、アマチュア、ホビー、小規模ビジネス向けに実装されており、マイクロソフトのWebサイトからダウンロードできる。Express Editionは各言語毎(VB, VC++, VC#, VJ#)に用意されており、それぞれWindows上の.NET Frameworkアプリケーション(VC++では.NETを使用しないWin32アプリケーションも可能)を、またVisual Web DeveloperはASP.NETを用いたウェブサイト作成を対象としている。Express Editionはより上位のエディションに含まれる機能の多くが欠けている。例えば64ビット対応や、リソースエディタ、リファクタリング機能の一部などが挙げられる。 歴史Visual Studio 971997年、最初のVisual Studioが発売された。これにはVisual Basic 5.0とVisual C++ 5.0のほか、Visual J++ 1.1、Visual FoxPro 5.0、Visual InterDev、そしてMSDN ライブラリが含まれていた。Visual Studio 97にはプロフェッショナルとエンタープライズという2つのエディションが存在した。 Visual Studio 97は、複数のプログラミング言語を単独の開発環境に統合しようというマイクロソフト初の試みであり、実際Visual J++、InterDevとMSDNライブラリはDeveloper Studioと呼ばれる同一の環境を使用した。しかしVisual BasicとVisual C++、Visual FoxProは統合されなかった。 Visual Studio 6.0次のバージョンであるVisual Studio 6.0は1998年にリリースされた。以前は1.1だったVisual J++と、1.0だったVisual InterDevを含む構成パーツの全てのバージョンナンバーも6.0に移行した。このバージョンはマイクロソフトの開発フォーカスが.NET Frameworkへ移行するまでの4年間に渡ってマイクロソフトの開発システムのベースとなった。 マイクロソフトの長期目標はそのツールを1つの環境下に統合することであったが、このバージョンは実際にはVS97のほかにもうひとつの開発環境を含んでいた。Visual BasicとVisual FoxProが統合されていたのに対し、Visual J++とVisual InterDevはVisual C++などの開発環境から分離していた。 Visual Studio .NET (2002)2002年には、Visual Studio .NETがリリースされた(ベータバージョンは2001年にMSDNでリリースされた)。現在ではVisual Studio .NET 2003と区別するため、マイクロソフトはVisual Studio .NET 2002と呼称している。内部バージョンは7.0。 最も大きな変更は、.NET Frameworkを使用したマネージドコードの開発環境の採用である。.NETを使用したプログラムは、機械語ではなくMSIL (CIL)と呼ばれる中間言語へコンパイルされる。MSILアプリケーションが実行されるとき、適切なプラットフォームの機械語へ実行時に逐次コンパイル (JIT)されるため、マルチプラットフォーム上でコードの互換性がある。MSILへコンパイルされたプログラムは共通言語基盤 (CLI)を実装したプラットフォーム上でのみ実行される。MonoやDotGNUのようなマイクロソフト以外の.NET実装を利用してMSILプログラムをLinuxやMac OS Xで走らせることが可能である。 同時に.NET Frameworkに対応した新しいプログラミング言語であるC#がこの版から搭載されている。Visual J++とVisual Basicもこの版からそれぞれVisual J#とVisual Basic .NETと名前を新たにし、.NET Framework上で動作するプログラムを出力するようになった。 C++は従来通りのネイティブな機械語を出力するか、MSILを出力するかを選択できるようになり、.NET用に独自拡張が加えられた。詳しくはC++マネージ拡張を参照のこと。 Visual Studio .NETは(.NET FrameworkのパーツであるWindows Formsを利用して)Windowsアプリケーションの作成、(ASP.NETとWebサービスを利用して)Webアプリケーションの作成、そしてアドインを使ってポータブルデバイスをターゲットとするアプリケーションの作成に利用できる。 Visual Studio .NETのIDEは部分的に.NETを使用するように書き換えられた。Visual FoxProを除き、全ての言語の開発環境が一つに統合された。Visual Studioの以前のバージョンと比較してより綺麗でよくまとまっている。また未使用時には自動的に隠れるツールウィンドウによってよりカスタマイズ可能である。 またこのバージョンよりVisual FoxProはバンドルされなくなり現在は別売りされるようになった。 Visual Studio .NET 20032003年、Visual Studio .NET 2003と呼ばれるマイナーアップグレードがリリースされた。これと区別するため従来のVisual Studio .NETはVisual Studio .NET 2002と呼ぶこととなった。このVisual Studio .NET 2003は.NET Framework 1.1へのアップグレードを含んでいる。またASP.NETまたは.NET Compact Frameworkのいずれかを使用してモバイルデバイスのプログラムを開発するビルトインサポートが付属している。Visual C++コンパイラは特にテンプレートの部分特殊化でより標準に準拠するように改善された。そして、IDEはないものの、後にVisual C++ Toolkit 2003と呼ばれるVisual Studio .NET 2003に搭載されたものと同じC++コンパイラの無料バージョンが公開された。(現在既に公開は終了しており、現在はVisual Studio Express Editionに取って代わられている)。 Visual Studio .NET 2003はAcademic、Professional、Enterprise Developer、Enterprise Architectの4つのエディションで販売されている。Enterprice Architect editionは統一モデリング言語 (UML)ベースの、アプリケーションアーキテクチャのビジュアルプレゼンテーションの作成に特化したMicrosoft Visioのモデリングテクノロジーの実装を含んでいる。より大きな開発チームのコーディングスタイル標準化と、コンポーネント使用法やプロパティセッティングに関するポリシーの強制に役立つ「Enterprise Templates」もまた導入された。 2006年9月15日、Visual Studio 2003のService Pack 1がリリースされた。 Visual Studio .NET 2003の内部バージョンは7.1。 Visual Studio 2005Visual Studio 2005(コードネーム:Whidbey、内部バージョン:8.0)は2005年11月にリリースされた。Visual Studio 2005では.NETという俗称は外されたが、大半の言語ではバージョン2.0になった.NET Framework上で動作するアプリケーションの作成を引き続き主な対象にしている。 本バージョンの.NET Frameworkに追加された最も重要な機能はC++のテンプレートに非常に似ているジェネリクスの導入である。これは実行時ではなくコンパイル時により多くのバグを捕捉する可能性を増やす。 また、C++の.NET対応では、マネージ拡張C++の置き換えとしてC++/CLIが搭載された。ただし、互換性のため依然としてマネージ拡張C++も使用可能である。 Visual Studio 2005のその他の新機能として、実装前にアプリケーション設計を検証できる「Deployment Designer」、ASP.NET 2.0と統合されたWebパブリッシングの改善された環境、アプリケーションのパフォーマンスを様々な種類のユーザー負荷の下で確認するための負荷テストを含んでいる。 また、このバージョンから64ビット拡張に対応している。Visual C++ 2005は、x64 (AMD64とIntel 64)、IA-64 (Itanium)へのコンパイルに対応している。以前のバージョンは64ビットに対応しておらず、Microsoft Windows SDKが64ビットコンパイラとVisual C++ 6.0ライブラリの64ビットバージョンを含んでいただけであった(ただしVisual C++ .NET 2003ライブラリの64-bitバージョンはマイクロソフトに電子メールを送信することで入手可能だった)。.NET Framework 2.0ではCLRにx64版とIA-64版が登場し、64ビット環境でCLRアプリケーションを実行した場合、基本的にそれら64ビット版CLRの下で実行される。 過去のバージョンとは異なり、Visual Studio 2005にはExpress, Standard, Professional, Tools for Office, Team Systemという複数のエディションが存在する。それぞれのバージョンの比較一覧についてはマイクロソフトのVisual Studio 2005機能比較を参照のこと。 Team Systemには、ソフトウェアのデザイン、設計機能を重視したTeam Edition for Software Architects、高品質なソフトウェアを開発するための機能を重視したTeam Edition for Software Developers、Webアプリケーションを対象とした高度なテスト機能を搭載したTeam Edition for Software Testers、データベースを用いたソフトウェアの設計、開発、テストに特化した機能を搭載したTeam Edition for Database Professionals、以上4つの全ての機能を持つTeam Suiteの、計5つのエディションが存在する(Team Edition for Database Professionalsは発売当初は存在せず、後から追加された)。また、Team Edition for Software Testersを補完するVisual Studio 2005 Team Test Load Agent、大規模チームでの開発をサポートする Visual Studio 2005 Team Foundation Server (TFS)も存在する。Visual Studio 2005 Team System の機能と価格設定も参照。 また、TFSには、機能の一つとしてソースコード管理があるが、TFSを使う程ではない中小規模チーム、または個人用に、ソースコード管理機能だけを持つソフトウェアとして、Visual SourceSafe 2005がある。 Tools for the Microsoft Office SystemはOfficeの拡張を作成できる。 Express Edition以外は、各言語毎に購入することはできない。 その後のアップデートとして、主に次のものが存在している。
IDE EnhancementsMicrosoft Visual Studio 2005 IDE Enhancements により、以下の機能が追加される。
Visual Studio 2008Visual Studio 2008(コードネーム:Orcas、内部バージョン:9.0)は、Windows Vistaや.NET Framework 3.5に対応し、LINQ、C# 3.0、Visual Basic 9.0などを搭載し、Visual Basic やC#の言語仕様が拡張された。一方で、Visual J#が外されている。また、従来は開発環境のバージョンによって利用できる.NET Frameworkが決まっていたが、Visual Studio 2008では、.NET Framework 3.5向けのアプリケーション作成が標準となっているが、プロジェクトの設定で対象を3.5、3.0、2.0などへ切替が可能となっている。 2007年11月19日、MSDNサブスクリプションで英語版の公開が開始され、同時に無償のExpress Editionが一般に公開している。日本語版がMSDNサブスクリプションで12月14日より公開され、12月18日よりExpress Editionも公開されている。 サービスパック1が2008年8月11日[1]公開された。Visual C++におけるMFCが大幅に機能追加され、Office風のリボンインターフェースや、Visual Studio風のドッキングウィンドウが標準で提供されるようになった、また、TR1が取り込まれ、正規表現検索等が標準ライブラリで提供される。また、.NET Framework 3.5 SP1, 3.0 SP2, 2.0 SP2も含まれている。 このバージョンから、Visual C++で作成したプログラムのWindows 98/Me/NT4まででの実行が対象外となっている[2]。 2005からの変更点Academic Editionについて、2005ではStandard相当であったが、2008ではProfessional相当となっている。これは、Microsoft曰く、学生や教職員の多くがProfessionalを購入したためである[3]。 2005のStandard以上で可能だったモバイルアプリケーション開発が、2008ではProfessional以上となった。 さらに、2005ではBasic、C++、C#、J#の4つの言語が利用できたが、2008ではJ#がなくなっている。 Visual Studio 2010現在、Visual Studio 2010のCommunity Technology Preview版[4]及びウォークスルー(評価)ガイド[5]が公開されている。 対応する.NET Framework
脚注
外部リンク |
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