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Tor(トーア、The Onion Router)は匿名接続を実現するためのソフトウェア、規格の一つである。 SOCKSプロキシとして動作し、WindowsおよびMac OS XやLinux等の各種UnixライクOSで動作する。
概要当初はオニオンルーティングの開発元でもある、米海軍調査研究所(United States Naval Research Laboratory)によって支援されていたが[1]、2004年以降は電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation)により支援されるプロジェクトとなった。2005年11月以降[2]はEFFによる金銭の支援は終了した。なお、ウェブホスティングは継続されている。 オニオンルーティングと呼ばれる仮想回線接続により、通信を複数のノードを経由させることにより、匿名性を高めている。 暗号化が、あたかもタマネギの皮のように1ホップごとに積み重ねられることが名前の由来である。現実装においてはTCPでの通信を行うことができるがUDPやICMPなどのプロトコルは使用することができない。 仮想回線構築の概略以下は、TorクライアントA(発信元)から、TorサーバB、Cを順に経て、行き先D(一般のWebサーバ等)に至る場合の説明である。
A-B間、B-C間のセッション鍵はそれぞれAとB、BとCしか知らないので、中継により匿名性が得られるとされている。 中継サーバが3つ以上の場合も上記の手順を繰り返すことで同様に回線構築が行われる。 セッション鍵交換のためにはDiffie-Hellman鍵交換方式が用いられ、通信の暗号化としてはAESが使用される。 なお、仮想回線構築を含めたTorノード間の全通信は、途中の盗聴や改竄を防ぐために、TLSによる通信の上で行われる。 問題点通信傍受2007年8月30日、スウェーデンのセキュリティー研究者、Dan Egerstad氏は世界中の大使館や人権擁護団体の電子メールを傍受することに成功したと発表した。[3] DNS漏洩ほとんどのソフトウェアは、DNSをTorを経由せず直接参照するため、匿名性が不完全になる可能性がある。そのため、TorはPrivoxyとの併用が推奨されている。最新バージョンであればPrivoxyが同時にインストールされ、特別な設定をせずとも問題なく使用できる。 トラフィック分析2005年5月8日〜11日に米国カリフォルニア州オークランドで開催された2005 IEEE Symposium on Security and Privacyにおいて、ケンブリッヂ大学のSteven J. MurdochとGeorge Danezisは論文「Low-Cost Traffic Analysis of Tor」を提示した。この論文によると、Torの匿名性を大幅に低下させる手法が存在する。当該論文はDanezis自身のページ[4]ないしIEEE Computer Society digital libraryなどで閲覧可能である 秘匿サービス(Hidden Service)Torの特徴として、身元を明かさずに各種のサーバ(Webサーバ、メールサーバ、IRCサーバなど)を運用することが可能である。 これは、.onionの識別子を持つ、特殊な疑似アドレスを持たせることにより、特定のIPアドレスと結びつけることなく、Torを実行させているノード同士が接続することができる。 これは、あらかじめ指定したノード(多くの場合はランダムに指定される)をランデブーポイントとして指定することにより、点から点への暗号化接続を行う。 脚注
外部リンク総合Hidden Serviceの例接続にはTor本体及びSOCKS4aもしくはSOCKS5に対応したローカルプロキシが必要。 |
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