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TiVo化 (英: Tivoization) とは、ソフトウェアをコピーレフトなソフトウェアライセンスの条件下に組み込むが、ハードウェアを使って利用者がソフトウェアの改変版をそのハードウェア上で動作させることを妨げるようなシステムの作成を言う。リチャード・ストールマンがこの用語を作り出した。彼はこの方法によって、GNU General Public License (GNU GPL) が保護するように意図していた自由の一部が、利用者に認められなくなると信じている[1]。この用語はTiVo社がTiVoブランドのハードディスクレコーダー (DVR) にGNU GPLライセンスのソフトウェアを使っていたことに由来する。
2006年から2007年前半にかけての議論TiVoのソフトウェアはLinuxカーネルとGNUのソフトウェアを組み込んでいる。これらはどちらもGNU General Public Licenseバージョン2 (GPLv2) の下でライセンスされている。GPLv2は、ソフトウェアの受領者が対応するソースコードを入手できるようにすることを頒布者に要求している。この要求事項の目標は、GPLソフトウェアの利用者がソフトウェアを自分の目的により適したものに改変できるようにすることである[2] しかし、TiVoはプログラムのデジタル署名がTiVoの製造業者によって認証されたものと一致した場合にのみ自社の製品上でプログラムを動作させるようにしたことは、この目標を回避しているとストールマンは信じている[3]。このように、TiVoはGPL v2の要求事項を採用してソースコードを他者が改変できるようにしたが、あらゆる改変されたソフトウェアはTiVoのハードウェア上では動作しない。 一方、Linuxカーネルの作者であるリーナス・トーバルズは、TiVoがデジタル署名を使って自社の販売するシステム上で動作するソフトウェアを制限するのは適切であると主張した。トーバルズは、ソフトウェアに私的なデジタル署名を使うことはセキュリティツールにとって有用であると信じていると述べた。トーバルズは、ソフトウェアライセンスが支配下に置こうとするのはソフトウェアのみで、そのソフトウェアが動作するハードウェアまで対象とすべきでないとも信じている。ソフトウェアにアクセスすることができ、それを改変して他のハードウェア上で動作させることができる限り、Linuxの改変版が動作するのを妨げるためにデジタル署名を使うことに、倫理にもとる点はないとトーバルズは信じている[4]。アラン・コックスなど、他のLinux開発者の中には異なる意見を表明する者もいる[5]。 ストールマンとフリーソフトウェア財団はこれらの懸念のいくつかに応えようとした。彼らは、GPLv3の目標はセキュリティ目的での私的なデジタル署名は認めるが、TiVo化は防止することだと述べた。 GPLv3結果として、GPL Version 3で提案された目標の1つは「TiVo化」の防止である。エベン・モグレンによると、「ライセンスはこの規則の法的な回避方法を禁止するのと同程度の明確さで技術的な回避方法を禁止すべきである」[6]。 GPLv3の第2次草案はこれを明確化しようとした[7]。しかし、Linux開発者の多くはGPLv3の2度目の草案でもまだ有益な使用が妨げられうると懸念していた[8]。 GPLv3の第3次と第4次の討議草案 (それぞれ2007年3月28日と2007年5月31日に公開された) において、反TiVo化条項はソフトウェアが商用配布されるときには適用されないように制限された[9]。したがって、医療機器や電子投票機は対象にならない。リーナス・トーバルズはこの新しい草案とそのDRMに対する立ち位置に「非常に満足している」と言った[10]。最終的な、公式のGPLv3では第4次の草案と比べてTiVo化に関して大きな変更は行われず、2007年6月29日に発行された。 脚注
外部リンク
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