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Solaris(ソラリス)はサン・マイクロシステムズによって開発され、UNIXとして認証を受けたオペレーティングシステムである。 プロプライエタリ・ソフトウェアであるが、コア部分はOpenSolarisとしてオープンソース化されている。
歴史1990年代初頭、SunはBSDベースだったSunOS 4を UNIX System V Release 4 (SVR4)ベースのものに置き換えた(SVR4はAT&TとSunが共同で開発した)。 元々の名称はSunOS 5.0であったが、 Solaris 2という市場用の製品名もついていた。 遡ってSunOS 4.1.xもSolaris 1と呼ばれるようになったが、 ほとんどの場合Solarisという名前はSVR4ベースのSunOS 5.0以降のものにしか使われない。 SolarisはSunOSオペレーティングシステムに グラフィカル環境(デスクトップ環境を参照)や ONC+などのコンポーネントを加えたものとされている。 Solarisのリリース名にはSunOSのマイナーバージョン名が含まれていて、 例えばSolaris 2.4のコアにはSunOS 5.4が含まれている。 Solaris 2.6以降は"2."の部分がなくなっており、 Solaris 7はSunOS 5.7を、 最新のSolaris 10はSunOS 5.10をそれぞれコアとしている。 商業的な歴史についてはUNIX戦争を参照。 サポートされているアーキテクチャSolarisはSPARCアーキテクチャと x86アーキテクチャ(AMD64/EM64T含む)をサポートし、 両アーキテクチャで共通のコードベースを使用している。 バージョン2.5.1でPowerPCアーキテクチャ (PRePプラットフォーム)に移植されたが、それ以降はリリースされていない。 Itaniumのサポートは一度は計画されたが、市場導入には至っていない。 x86システムでLinuxの実行ファイルをネイティブに実行できるようにするため、 Solaris 10にLinux ABIを実装することが計画されている。 Solarisは多数のCPUを搭載したSMPマシンに 適していると評されることが多い。 またSolaris 7以降ずっと64-bit SPARCアプリケーションをサポートしてきている。 SolarisはSunのSPARCハードウェアと密接に統合されており、 両者は互いに組み合わせで設計・販売されてきた。 これにより信頼性の高いシステムを構築することができたが、 PCハードウェアによるシステムに比較すると非常に高コストであった。 とはいえ、x86システムもSolaris 2.1以来ずっとサポートされてきており、 また、最新のSolaris 10はAMD64を中心に設計されているため、 AMD64アーキテクチャベースの64-bit CPUマシンを利用することもできる。 2006年現在、Sunは2〜16コアのAMD64ベースのワークステーションや サーバの販売に重点をおいている。 デスクトップ環境最初のSolarisのデスクトップ環境はOpenWindowsだったが、 Solaris2.5でCDEが採用され、 Solaris 10ではGNOMEベースのJava Desktop Systemとなっている。 また、有料版だけでなく無料版にも、ATOKやリコーフォント等の商用ソフトウェアが入っている。 ライセンスSolarisのソースコードは(いくつかの例外を除き)OpenSolarisプロジェクトからCommon Development and Distribution License(CDDL)の下でオープンソースとして公開されている。 CDDLはOSIが承認したライセンスであるが、 Free Software Foundationの GPLとは互換ではないと考えられている。 OpenSolarisは2005年6月14日にSolarisの開発コードから誕生し、 バイナリ版とソースコード版を無料でダウンロードできるようになった。 すでにXenサポート等の新しい機能が OpenSolarisプロジェクトに追加されており、 Sunは将来のSolarisはOpenSolarisから派生したものをリリースすると表明している。 OS本体を無料化する一方でパッチのダウンロードが一部を除き有料化されている。 バージョン2006年までにリリースされたSolarisのバージョンは以下の通りである:
Solaris 7はすでに出荷されていないが、2008年8月までサポートされる。 Solaris 8は2007年2月に出荷停止となったが、2012年3月末までサポートされる。 Solaris 2.6以前のバージョンはサポートされていない。 各バージョンの詳細は[1](英文)を参照。 リリース履歴はSolaris 2 FAQ[2](英文)にも記載がある。 サポート終了日は[3](英文)を参照。 現行のSolarisの特徴的な機能として、 DTrace・Doors・Service Management Facility・Solaris Containers ・Solaris Multiplexed I/O・Solaris Volume Manager・ZFSが挙げられる。 Solaris 10以降のアップデート履歴
この他、開発・早期評価版であるSolaris Expressでのリリースを区切りとして追加または変更されている機能が多数ある。各リリースの詳細な概要説明は Sun Microsystems Documentation Solaris 10の概要 を参照されたい。 開発リリースSolarisのコードベースは1980年代後半に開発が開始されて以来、 絶え間ない改良が加えられてきた。 Solaris 10といった各々のバージョンは そのリリースの前後にメインの開発コードから切り放され、 リリース以降は派生プロジェクトとしてメンテナンスされる。 派生したプロジェクトに対する更新は 次の公式なメジャーリリースがあるまで年に数回行なわれる。 2006年現在では、開発版のSolarisはOpenSolarisから派生しており Nevadaと名付けられている。 2003年に新しいSolarisの開発プロセスが導入され、 Solaris Expressという名前で 開発版の月ごとのスナップショットをダウンロードできるようになった。 これによりだれでも新しい機能を試したり、 OSの品質・安定性をテストできるようになり、 次期の公式Solarisリリースを促進させることとなった。 Solaris ExpressはOpenSolarisプロジェクトよりも前に開始されたため、 もともとはバイナリのみを提供するプログラムであったが、 現在ではOpenSolaris開発者向けのSolaris Express: Community Releaseと呼ばれるバージョンが存在する。 懸念点90年代後半の一人勝ちの状況以降、元々の企業規模がそれほど大きくなく、先進性で売り上げを上げるにも研究開発費の大規模な調達ができない点、Javaなどの別技術への投資を集中した点などもあり、その後のUNIXによるエンタープライズ系への対応において、幾つか決定的な遅れを取ってしまう。 その顕著な例が
などである。 また、NTTドコモのi-Modeでの伊藤忠テクノサイエンスによるGRIMMの致命的な失敗により、必要以上に信頼性に対する評判を落とした点も見落とすことはできない。 また、唯一早かったサーバの仮想化技術も、HP/IBMは半年もせずに同等以上の機能を提供している。 さらに、これらの点を逆手に取り、サーバの各種チェック機能不足も含めて自社パッケージにて強化した富士通が、海外も含めてSolarisでのシェアを大きく伸ばす遠因ともなっている。 Solarisでの64CPU以上、且つ、複数ノードでのクラスタ構成での富士通(シーメンスとの合併会社を含む)のシェアは、7割を超えるといわれる。 これにより、大規模なエンタープライズ市場において、当初はHPに、近年はIBMに巻き返され、他商用UNIXとの横並び若しくはそれ以下となっている。(参照:CIRCUS,UNIX戦争,論理ボリュームマネージャ) また、オープンソースOSであるGNU/Linuxによるネットワーク系サーバの置き換え及び、比較的安価な基幹系の置き換え需要にさらされ、商用UNIXで最もダメージを受けたOSと評されており、火急の対処が必要とされていた。 これを挽回すべく、Solarisのオープンソース化という投機的な賭けに出ている。 脚注
外部リンク
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