Sl (UNIX)

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slUNIX 系 OS のコマンドの一つ。コンソール画面をアスキーアートで描かれたSLが走り抜ける。

目次

歴史

1993年、当時東京工業大学の学生であった豊田正史(現・東京大学准教授)によって開発された。

以来多くのファンを獲得し、1990年代後半~2000年代前半においてはPlamo Linux 2.1などの多くのメジャーなディトリビューションにも搭載されるようになっていたが、KDEGNOMEなどに代表されるUnix系OSのGUIデスクトップ環境のめざましい発展と、その結果として起こったCUI環境における冗長プログラムの軽視の風潮を受け、2000年代後半においては同じくCUI環境における冗長プログラムであるfortune(金言名句を表示するコマンド)などと共に、既に過去のソフトとなってしまっている。

概要

UNIX系OSにおいて最もよく使われるコマンドが ls である。lsコマンドを実行しようとしてslとミスタイプすることがしばしばあるが、そのような場合、コンピュータは「sl」という存在しないコマンドを求めてシステムを全検索する。70年代~80年代当時の処理能力の遅いコンピュータではそれにしばらく時間がかかり、作業が中断してしまうことがしばしばあり、それを防ぐために「sl」と言う名のダミーのプログラムを用意することがあった。

このslも、そういったダミープログラムの一つであるといえるが、ミスタイプによってロスする時間(現代においては殆ど一瞬である)よりも、SLが走り抜けるのを待っている時間のほうが長いなど、ジョークプログラムとしての性格が強い。

Ctrl+Cでも停止できず、数分間も延々とSLが走っている姿を見させられるため、嫌がらせに近いと評価する者もいるが、製作者は高度に発展した、キータイプ矯正を目的とするアニメーションプログラムである[1]と主張している。


オプション

文字 説明
-l 細長いSLが走る
-a 車内の客が「HELP!」と叫んでいる
-F 銀河鉄道みたいに空(画面の上のほう)へ飛んでゆく

これらはlsでよく使われるオプションを真似たものである。lsにおいて、-lはファイルの詳細を表示する、-aはファイル名が.で始まる隠しファイルを表示する、-Fはファイルの性質を表示に付加するオプションである。

改造作品

プログラムの性質上、重いほどキータイプ矯正力が強い(本来の目的が果たせる)とされ、その方向性での改造作品(改造パッチ)もいくつか作られている。以下がその例である。

  • 客車の数が増える。客車には何両目であるかが記されている。客車数をランダムに決定する機能を持たせたものもある。
  • 踏切が追加される。踏切では、列車通過の前後に遮断機の昇降演出が入る。
  • 列車が往復する。踏切付きの場合は、一度遮断機が上がりかけた後で再び遮断機が下りるという演出が入っている。

外部リンク

脚注

  1. ^ 本ソフトのマニュアルより

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