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Shuriken(しゅりけん)は、ジャストシステムが開発・販売している電子メールクライアントである。かつては同社のアプリケーションやオフィススイートにバンドル(同梱)される付属ソフトウェアであった。現在は単体での販売の他、同社の最新オフィススイートであるJUST Suiteシリーズにも収録されている。 HTMLメールの表示に用いるレンダリングエンジンにジャストシステム独自開発のものを採用しており、IEコンポーネントを用いてHTMLメールを表示する電子メールクライアントに比べコンピュータウィルスなどの脅威に強いとしている。 近年のバージョンでは同社のATOKなどで用いられている日本語形態素解析技術を応用した学習型迷惑メールフィルタを搭載し、評価が高まってきている。インターフェースのデザインをカスタマイズしオリジナルなものに出来る点も、他の電子メールクライアントと大きく違う特徴のひとつである。
歴史バンドルソフト時代1998年7月30日、ジャストシステム製ワープロソフト「一太郎」のノートパソコン向け軽快動作版として発売された「一太郎Lite」に付属する電子メールクライアントとしてバンドルされたのが始まりである。一太郎Lite発表時は「J-Mailer(仮称)」という名前であった[1]が、一太郎Lite発売時には「Shuriken」が正式名称となった[2]。1998年9月に発売された「一太郎9」以降、同社の各種アプリケーションやオフィススイートJustsystem Officeなどに数多くバンドルされ、ユーザが無料で使用できた。 この「Shuriken 1.0」は、かつての同社製電子メールクライアント「JUSTSYSTEM JustMail」およびPIMソフトの「FullBand」を刷新、インターネットブラウザJUSTSYSTEM JustView3.0系のレンダリングエンジンを用いてHTMLメール機能を実現。複数アカウントを管理可能な3ペイン形式のインターフェースを採用。低機能ではあったが、一太郎Liteと同時に開発されただけに低スペックなコンピュータでも比較的軽快・高速に動作するのも特徴であり、これは現在のShurikenシリーズまで共通する美点となっている。 1999年2月19日、オフィススイート「Justsystem Office9」のバンドルソフトとして「Shuriken 2.0」が登場。「Shuriken」(1.x系)で見送られていたマルチユーザ機能、新開発のスケジュールソフト「Sasuke」との連携機能を追加、APOPに対応した。 「Shuriken2.1」には通常版の他に、米IBM社の音声認識技術「ViaVoice」を用いてボイスコマンド操作に対応したバージョン(Shuriken2.1V/2.11V)も存在した。 2000年の「Shuriken Pro」発売以降は開発の主力がProシリーズへ移行し、2002年10月発売の「一太郎Lite2/R.2」を最後に製品へのバンドルが途絶えた。2008年9月現在、ジャストシステムが運営する電子商取引サイト「Just My Shop」等で「一太郎Lite2/R.2」を購入すると、バンドルされた「Shuriken 2.2」、PIMソフト「Sasuke」などが入手できる。 バンドルソフト版での最終バージョンは、2002年8月に公開されたセキュリティアップデータ[3]を適用する事で得られる「Shuriken 2.21」である。このアップデータはセキュリティホールのFixが目的であったことから1.x系のShurikenにも適用可能とされ、それらも等しく2.21にアップされた。ただし、ボイス機能を搭載した「Shuriken2.1V/2.11V」向けアップデータのダウンロードは用意されず、通常版およびProへの乗換が推奨された[4]。 「Pro」時代2000年3月10日、Shuriken Pro発売。Just My Shopなどでのオンライン販売のみながら、単体パッケージソフト化を果たした。 Palmデバイス等との連携や画面デザインのカスタマイズ機能、動作中アニメーションなどの機能が追加。宛先に携帯電話、PHS等で使われるドメインを指定した際、各キャリアによって異なる受信可能文字数をオーバーする場合に本文の再編集を行うか分割して送信するかを選択できる機能や、PostPetのメールを検知してサーバに残すよう設定できるなど国産電子メールクライアントらしく日本国内のニーズにきめ細かく対応。日経BP社の「第13回190万読者が選ぶパソコン・ベスト・ソフト」で「日経モバイル エディターズ・チョイス賞」を受賞した[5]。 同年12月1日、Shuriken Pro/R.2発売。パッケージ版の店頭販売がスタート。Palmデバイスの対応機種増加や連携機能の強化、画面デザインのカスタマイズ用ツール「Shurikenデザイナー」の追加など。Shuriken Pro使用者にはPro/R.2相当へのアップデータが無償ダウンロードにより提供された。 2002年4月24日、Shuriken Pro2発売。SMTP認証他、使い勝手・操作性の向上を主眼においたバージョンアップ。Windows 95が動作対象外となる。パソコン入門誌ASAhIパソコン No.315 7.15号の特集に掲載されたウイルス感染実験では、添付ファイルであるウイルス本体をユーザ自身が直接実行しない限り感染しない、として安全性の高さを評価された。 2003年3月20日、Shuriken Pro3発売。S/MIME、IMAP4、LDAP、多言語メールへの対応、メールボックスとアドレス帳の暗号化保存など、ビジネスシーンでの利用を想定した機能追加。企業向けの一括導入・集中管理に適した「Corporate Edition」の他、ベリサイン社による電子証明書とのセット販売やインターネットブラウザ「Opera 7 日本語版」とのコラボレーションパックなど多くの販売形態が存在した。 2004年6月11日、Shuriken Pro3/R.2発売。Pro3で導入した新機能の使い勝手向上など。Shuriken Pro3使用者にはPro3/R.2相当へのアップデータが無償ダウンロードにより提供された。 2005年3月11日、Shuriken Pro4発売。「ToDoバンク機能」、「POP3/IMAP4/SMTP/LDAP over SSL対応」、「迷惑メール対策機能(アドレス、見出しを入力してフィルタリングを行う)」「アップデートモジュール自動検索」などが追加。 同年11月11日、Shuriken Pro4/R.2発売。迷惑メール対策機能の切り札として学習型の迷惑メールフィルタを追加。2006年のベクタープロレジ大賞でインターネット部門賞を受賞した[6]。Shuriken Pro4使用者にはPro4/R.2相当へのアップデータが無償ダウンロードにより提供された。 「2007」以降2007年3月9日、Shuriken 2007発売。製品名からProの文字が消えた。Windows Vistaに合わせてインターフェースデザインを全面改良。Proシリーズで搭載していたデザインのカスタマイズ機能はカラーバリエーション機能へ移行し縮小。着信監視中、新着メールが迷惑メールのみの場合は報告を行わない設定が追加された。Windows 98、Meが動作対象外となる。同日発売されたオフィススイート「JUST Suite 2007」にはShuriken Pro4/R.2が収録されており、無償ダウンロードによりShuriken 2007にバージョンアップが可能である。価格比較ウェブサイト「価格.com」プロダクトアワード2007のインターネット・セキュリティ部門賞で銀賞を受賞した[7]。 2008年2月8日、Shuriken 2008発売。同日発売の新オフィススイート「JUST Suite 2008」にも収録。フォルダウォッチ機能を追加。学習型迷惑メールフィルタの二重化、一部の確認メッセージを非表示にするオプション選択肢の付加、セキュリティの更なる強化や2007でいったん縮小した画面カスタマイズ機能の再充実(登録ユーザ向けに新「Shurikenデザイナー」を無償ダウンロードで提供)などの使い勝手向上が図られた。 特徴
欠点
脚注
外部リンク
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