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RSSは、ニュースやブログなど各種のウェブサイトの更新情報を簡単にまとめ、配信するための幾つかの文書フォーマットの総称である。
概要
上記の様に"RSS"という語には、名称の異なる複数の規格が存在しており、それぞれ記述方法や用途が異なるために、多少の混乱が見られる。 日本語サイトでは、普及しているRSSのほとんどがRSS 1.0を用いているため、一般には、RSSはRDF Site Summaryとして認識されている。RDFとはResource Description Framework の略である。 ウェブログでの更新情報の配信として用いられている場合が大半を占めているが、新聞社などのニュース配信サイトでは最新ニュースを、テレビ局・ラジオ局では番組情報を、その他各種企業においてプレスリリースや新製品情報、サポート情報を、RSSを使ったヘッドライン情報として配信する事例も増えている。また、音声データファイルを公開するための方法であるポッドキャスティングにも使われている。 また、RSSに対応しているウェブサイトではRSSに対応していることを明確にするために RSSフォーマットの歴史と変遷RSS 0.9最初のRSSであるRSS 0.9は、RDF Site Summaryとして、1999年に米国ネットスケープコミュニケーションズが自社のポータルサイト「My Netscape」において、「チャンネル」の詳細を記すために策定したものである。RDF構文を用いたことから、RDF Site Summaryと呼ばれる。 その後ネットスケープコミュニケーションズはRDF構文の利用を止め、独自のXMLフォーマットを用いて要素を拡張し、よりリッチな情報を提供できるようにしたRSS 0.91を開発した。 RSS 0.91Rich Site Summaryと改名されたRSS 0.91は、RSS 0.9に要素を拡張する目的で作られた。RDFを用いず、独自のXMLで記述される。 UserLand SoftwareのScriptingNewsから著作権、日付情報などいくつかの要素を取り入れ拡張された。それまでのRSS 0.9より多くの情報を配信できるようになったため、Rich Site Summaryと呼ばれ、その後派生したRSS 0.92, RSS 2.0のベースとなっている。 RSS 0.91の登場以降、RSSが持つ「コンテンツ配信」機能に対しての需要がさらに高まった。そのためよりリッチなコンテンツ配信を目指そうとする制作者が、独自の要素をRSSに追加してしまうなど、フォーマットの拡張における混乱がおこることとなった。 RSS 1.0こうした混乱のなかで、RSSでよく使われる語彙や使われる要素群を「コア」として定義し、それ以外は拡張する側が独自の語彙を「モジュール」として定義することで、中核語彙と拡張性を保証させようとする提案がRSS-DEVワーキンググループ内で起こり、その成果として2000年12月にRSS 1.0がリリースされた。 RSS 1.0は0.9時代につかわれていたRDFを再び採用し、RSSが持つ「メタデータ記述」としての側面を主眼に置いたフォーマットとなっている。 また、RSSコアモジュールの他に公式なモジュールとして、Dublin Coreモジュール、Syndicationモジュール及びContentモジュールが定められた。これによりRSS 0.9の不満であった語彙の乏しさを解消させ、またコンテンツ配信手段としてRSS 1.0を採用する道を残すものとなった。 RSS 1.0の登場は、(メタデータ記述技術としての)RSSの中核語彙及び拡張性を保証するとものとなった。しかしRDFを再び採用したこと、モジュールによるXML名前空間の複雑化はすべてのRSS配信者を満足させず、RSS 0.91系のフォーマットを拡張する動きが再びみられることとなった。 RSS 0.92 / RSS 2.0RSS 1.0の取る道は必ずしも誰もが好むものではなかった、とはいえRSS 0.91以降に起きていたフォーマット拡張の混乱は避ける必要があった。そのため拡張をオプションとして提供し、かつRSS 0.91への互換性を持たせる方法が提案され、それを受けて2000年12月にUserLand SoftwareからRSS 0.92が発表された。 UserLandはその後も互換性を維持したままRSS 0.93, RSS 0.94という拡張を続けたが、2002年8月にRSS 0.91からRSS 0.94までのすべてのフォーマットに対する互換性を保証したRSS 2.0を策定し、これをReally Simple Syndicationと名付けた。 RSS 2.0はあくまで0.9x系の流れを汲む規格であって、RSS 1.0の後継ではない。それぞれの目指す方向性は同じではないため、場面に応じて使い分けられている。 2003年7月に、RSS 2.0制定の中心人物、デイヴ・ウィナー(Dave Winer)の移籍と併せ、仕様もハーバード大学ロースクールのバークマンセンターに移管された。 今後の展望RSS 1.0とRSS 2.0の関係について、バージョンを表す数値の大小関係から、前者が旧規格で後者が後継規格であるという誤解が見受けられるが、これは事実ではない。RSS 2.0はシンプルさの代償としてRSS 1.0の備える(RDFによる)強力な表現力を放棄したため、RSS 1.0を置き換えるものではない。従ってRSS 1.0は場面に応じて今後も継続利用されていくと目される。 一方、RSS 2.0に代わるコンテンツ配信技術として、IBMのSam Rubyなどが中心となり、Atomと呼ばれる新しい規格が策定された。Atomにはウェブログ・ツール「ムーバブル・タイプ」(Movable Type)の開発元のSix Apart社やスタンフォード大学法学部のローレンス・レッシグ教授、XML開発者のTim Brayなどが支持を表明し、またGoogleも自社のサービスGmailにて、メールの内容をAtomフィードで提供するサービスを行っている。新しいフィード技術Atomと、現行のRSSとの対立によりさらなる混乱が予想される。 RSSの利用RSSの取得・購読にはRSSリーダー(フィードリーダーとも)と呼ばれるソフトウェアを使う。また、RSSを作成・追加するためのソフトウェアもあるが、比較的シンプルなXML形式なので手作業でも可能である。 図書館におけるRSS情報を扱う専門機関としての図書館においてもRSSの活用サービス例は増えている。お知らせの配信などはもっとも活用されている例である。京都大学図書館機構などでは、学生や研究者向けにRSSについての概要や活用方法などをまとめている。また、農林水産研究情報センターでは、新着雑誌、新着図書情報などもRSSによって配信している。 関連項目
外部リンク
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