Qt

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Qt
GUIデザインに使われるQTデザイナー
開発元 Trolltech
最新版 4.4.1 / 2008年8月1日
対応OS クロスプラットフォーム
種別 ウィジェット・ツールキット
ライセンス GPLプロプライエタリQPL
公式サイト Qt公式サイト
  

Qt(キュート)はC++言語で書かれたGUIツールキットである。ノルウェートロールテック社によって開発された。商用版とオープンソース版があり、現在のオープンソース版のライセンスはGPLである。商用版を購入することでQPLでもソフトウェアの開発ができる[1]。日本ではSRAがTrolltech社のパートナーとなり、関連サービスの販売を行っている。

単独のソースコードによりX Window System(Linux, UNIX等)、WindowsMac OS X組み込みシステムといった様々なプラットフォーム上で稼働するアプリケーションの開発が可能である。開発言語も、C++で開発できる他、JavaからQtを利用できるようにしたQt Jambiがあり、組み込みLinux用にはQtopiaがある。さらにQtをRuby、Python、Perl、C#などから利用できるようにしたオープンソースのAPIが存在する。このような開発の容易さに加えて、高速、スタイリッシュなQtにはGPL、非商用版、商用版合わせて、世界中に 15 万人の開発者がいると言われている。QtはGTK+やMFC等、他の標準的なグラフィックツールキットに比べて、もっとも後発であることもあり、以前から存在するライブラリーのよいところを集めたアーキテクチャーとなっている。そのため、商業アプリケーションでの採用例が多い他、オープンソース版も用意されているおかげで、KDEという高品質なデスクトップ環境も開発された。 OpenGLやSVG、XMLといった最新技術にも対応している他、日本語を含む多バイト文字入力フレームワークへも対応している[2]

目次

商用版

商用版のQtにはConsole Edition、Light Edition、Desktop Editionの三つの形態があり、以下の違いがある。

機能 Console Edition Light Edition Desktop Edition
Qt コアクラス
Qt GUIクラス  
ネットワーキング  
OpenGL    
データベース/SQL  
SVG    
XML  
Qt3サポート   部分的
Qt Designer拡張クラス    
単体テストフレームワーク
ActiveQt    

このほかにも教育・研究目的の使用のみ適用されるアカデミックライセンスや、小規模企業に対して割引が適用されるスモールビジネスプログラムがある。

オープンソース版

GPLが適用される。Windowsや多くのUNIX系OS、Mac OS X向けにパッケージが配布されている。

デザインなど

QtDesigner等の開発支援ツールが付属しており、これらを使用することで高速な開発が可能となっている。Qt/UNIXではKDevelop、Qt/WindowsではMicrosoft Visual Studio上のコンパイラが使える他、MinGW等のコンパイラでも開発が可能である。

歴史

Quasar Technologies社のHaavard Nord と Eirik Chambe-Eng (Qtの開発者であり、現在TrolltechのCEO、および社長)は、1991年にQtの開発をはじめた(Quasar Technologies社はその後Troll Tech社、Trolltech社へと社名を変更していく)。

Qtと名づけられたのは、Qという文字がHaavardの使っていたEmacsのフォントの中でもっとも美しく見えたという理由からである。tはtoolkitの略語である。

KDEがLinuxで主要なデスクトップ環境になることが明確になった1998年頃、KDEがQtベースで開発されていることから、フリーソフトウェアであるKDEがライセンス上、Trolltech社のQPLに抵触する可能性が懸念された。

背景は以下である。

まずバージョン1.45まではQtのソースコードは、FreeQt licenseでリリースされていた。しかしバージョン2.0からは、このライセンスはQ Public License (QPL)に変更された。Free Software Foundationによると、QPLはGPLとは矛盾するライセンスであった。この問題はKDE側とTrolltech社との間で協議されることになり、結果、KDE Free Qt Foundationが発足されることになった。結果、QtはQPLとGPLのデュアルライセンスで配布されることが決まり、この問題は完全に解決した。さらに、将来、Trolltechが何らかの理由で新しいオープンソース版を作成することができなくなった場合でも、KDE Free Qt FoundationによりQtの開発を続けることが保証されることになった。

最初の二つのバージョンでは、プラットフォームはUNIX及びWindowsプラットホームがサポートされた。当初はQt/X11上でのプロプライエタリライセンスはWindowsプラットホームでは使用できず、WindowsでQtを使用するときはQPLエディションのQtを購入する必要があった。

2001年の終わりにTrolltech社はバージョン3.0をリリースした。バージョン3.0からはMac OS Xプラットフォームもサポート対象となった。Mac OS X上ではGPLで配布されている。

2005年6月にTrolltech社はQtバージョン4をリリースした。Qt4では Windows上でも、QtをGPLでソースコードを公開することになった。これにより、Windows, Mac OS, Unixの全てのプラットフォームでGPLのフリーオープンソースアプリケーションが開発できるようになった。またこのバージョンからコア、GUI、ネットワーク、XML、OpenGLなど、機能別にモジュールが分割された。不要な機能は読み込まれないため、メモリの節約になる。その一方、Qt4はQt2および3とソースコードに互換性がない。このため現在でもQt3を使い続けるユーザーは多い。またKDEは3から4へバージョンアップする際、ソースコードの全面的な書き直しが必要となったためリリースが大幅に遅れた。

Qtを使用している主なソフトウェア

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 初期においては独自ライセンスのQPLがGPLと衝突する問題が生じたが、現在QtはGNU GPLの下でも公開されており、この問題は解消している。
  2. ^ ただし、初期バージョンにおいては、日本語を含む多バイト文字入力フレームワークへの対応が遅れていたため、日本での普及が遅れるという結果となった。

関連項目

ウィキメディア・コモンズ
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外部リンク

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