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Painter(ペインター)は、コーレルが開発しているペイントツールである。
概要ペンタブレットと呼ばれる筆圧感知型デジタイザーを積極的に利用することで、現実に存在する多彩なブラシ(画材)をコンピュータ上で再現するのみならず、ユーザーの目的に応じてカスタマイズし、未知の画材を作り上げることさえ可能な柔軟性を備えている。「筆」や「ペン」に相当する機能をペイントツールでは「ブラシ機能」と呼ぶが、このブラシ機能においてPainterは圧倒的高機能とトップクラスの速度を誇り、画材表現力とカスタマイズ性の高さは、発売当初から現在に至るまで、他の追随を許していない。また、画面(紙)を回転して描けるソフトとしても有名である。 SketchBook Pro、ArtRage、Artweaver (ドイツ)、openCanvas (日本)、SAI (日本)等の様々なペイントソフトの源流となっている。 過去のバージョンにおいては、ペンキ缶に入って売られ、缶切りを使って開封するというほかに類をみないパッケージのソフトウェアとしても有名だった。Ver.7 以降は紙箱製パッケージに変更されており、これも他ソフトとは違う独特な造りになっている。 グラフィックソフトの分野ではAdobe Photoshopとともに、2次元コンピュータグラフィックス(2DCG)を代表するソフトとなっており、描画機能やナチュラル表現に優れるPainter、編集・加工機能や印刷時のカラーマッチング(カラーマネージメントシステムを参照)に優れたPhotoshop、という位置づけで定着している。 歴史Painter はフラクタルデザイン (Fractal Design) 社が開発、販売したソフトウェアで、その生みの親はフラクタルデザイン社の創業者であり、後にメタクリエーションズ社のCEOとなったマーク・ジマー (Mark Zimmer) である。彼がトム・ヘッジスやジョン・デリーらとともに作り上げた。マーク・ジマー自身が絵を趣味にしていたことと、彼のプログラマーとしての高い技術力が、Painter に数々の独創的なアイディアと高い表現力を与えた。 Painter は元々Macintosh専用であり、展示会にてMACに Painter をインストールし発表した際は驚きのと賞嘆の声と共に行列が出来上がったという。(現在は同等の機能を有するWindows版も存在する。) その後、米メタクリエーションズ (MetaCreations) 社に売却され、バージョン5、5.5、6を発売。バージョン6の間にカナダのコーレル (COREL) 社に売却、現在もコーレル社が所有している。このとき、コーレルはメタクリーションズ社から、Painter とBryceの二つを買収したが現在、Bryce に関しては手放している。 バージョン6までは、マーク・ジマーが開発したが、バージョン6の発売後のコーレル社への売却に伴い、開発の手が彼から離れてしまう。この事は、Painter ファンに大きなショックを与えた。Painter の生みの親マーク・ジマーの手を離れることはもちろんのこと、コーレル社のそれまでのラインナップから不安を感じるユーザーが少なくなかったからである。 そして開発を継続したコーレル社が満を持して販売したバージョン7はユーザーから大きな不評を買った。 リアルな水彩描画を可能にした「水彩」を新搭載したが、それまで人気の高かった「水彩」機能が事実上消滅してしまったからである。このとき、Painter 関係の書籍も出版しているイラストレーターの寺田克也がそのことで「Painter7 を使わないだろう」と自らのサイトで語ったことは有名である。 この時のユーザーの反感はコーレルの予想以上のものであったらしく、バージョン8では『旧バージョンの水彩を再現した機能』である「デジタル水彩」を新機能として追加するという珍事に発展した(ちなみに、ユーザー間で便宜的にバージョン6までの「水彩」を「旧水彩」、バージョン7以降の水彩を「新水彩」と呼ぶことが多い)。 バージョン7ではその他にズームや回転など、使用頻度の高い機能の仕様を変更したが、それらの操作性がPhotoshop や過去バージョンとの互換性を欠いたこともあり、Painter7 以降のバージョンを敬遠しているユーザーもいたようである。 そしてバージョン8では、これも過去のバージョンから人気の高いショートカット機能であった「カスタムパレット」が削除され、ベータテスト中のユーザーから反感を買っており、8の発売直後にリリースされたバージョン8.1のパッチでカスタムパレットを復活させる、という事件も起こった。また、NetPainter という「ネット回線を通じて複数のユーザーがひとつのキャンバスに同時に描き込む(今でいうお絵かきチャットのような)」機能も削除されており、これは現在でもそのままである。(当時はネット回線がダイアルアップ~ADSLレベルだったため、光回線が普及した現在では有用かもしれない先進的な機能が消えてしまった残念な例である。) また、Painter8 では前述したように、水彩の機能を復活させた「デジタル水彩」が装備され「旧水彩の復活」の報に水彩愛好者は喜んだが、この水彩は旧水彩と似ているが、ファイルの保存・表示・絵の具の挙動・にじみと乾燥機能・表示にいたるまで大量のバグが残っていて正常に機能しているとはいいがたく「復活」は名ばかりものだった。もっともこのデジタル水彩のバグは9、9.5、10と新バージョンになる度に劇的に減ってきてはいるが、現在も一部にバグが残っている。 バージョン9(IX)ではユーザーの要望を取り入れた機能変更や高速化、過去バージョンで削除した機能の復活や修正が多く見られ、その後IX.5 premium(単に9.5と呼ばれることが多い)というPainter9 用のパッチもリリースされ、評価が戻りつつあった。 古くからPainterではプログラムの不具合による不正終了でデータを失うことが多かったが、9.5では回復マネージャーという機能が搭載され、不正終了を察知するとデータをセーブしてから終了するようになった。 2007年4月13日には最新版となるバージョンX(日本語版)がリリースされ、新しいブラシや、黄金比を用いた構図ツールなどが加わった。更に過去のバージョンにあったペンキ缶での販売も国内限定500個で復刻した。また、店頭などで手に入るカタログに寺田克也のイラストとコメントが掲載されている。 このようにコーレル社移籍後、重要な機能を軽率に削除してしまった後で批判されて復活。という事件が相次いだ事や、新しく追加した機能・復活させた機能がきちんと機能していないことが重なった経緯により、マーク・ジマーが手がけた最後のバージョンであるPainter6 の根強いファンは多い。また、7、8に移行せずに9.5、X へ移行したユーザーも少なくない。 Painterの標準形式であるRIF形式に対応しているソフトは、 などがある。普段別ソフトと連携する際はPSD形式などで行う事が多い。また、バージョン9、Xではレイヤーグループ、マスクレイヤーを維持しつつのデータやり取りが可能になっている。 廉価版機能を限定した廉価版として以下のバージョンが存在する。
また下位入門版としてArt School Dabbler(後にArt Dabblerに改名)が存在する。
◆Essentialsシリーズ
また、本バージョンPainterⅩでもしていないLeopard 対応や、自動ペインティングや描画エンジンの軽快さなどが強化されていたりと、PainterⅩよりも優れた部分も持っている。 関連書籍(五十音順)
外部リンク
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