Paint Shop Pro

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Paint Shop Pro
開発元 コーレル
最新版 X2 Ultimate(12.50)/2008年10月17日
対応OS Microsoft Windows
種別 フォトレタッチツール/ペイントツール
ラスター画像 /ベクトル画像
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト www.corel.jp
  

Paint Shop Proペイントショッププロ)はコーレル社が販売するMicrosoft Windowsグラフィックソフトウェアである。

目次

概要

Paint Shop Proは、レイヤー機能やフィルタなどをはじめとして、コンピュータグラフィックスに要求される様々な機能を搭載した多機能なWindows用グラフィックソフトであり、尚かつ1万円台という低価格で提供されている。

安価に入手でき、ラスター画像ベクトル画像の両形式のサポートするなど多機能である一方、操作性はシンプルかつカスタマイズ性に富み、使用者のスキルによって非常に高度な使い方ができるため、ドット絵から本格的なイラストレーションの作成、フォトレタッチまで行えるという事で人気を博している。 特に初期Ver.(~Ver.7)の軽量さ、起動の早さは秀逸で、対応画像フォーマットの多さと相まってビューワーとしても使用するユーザーもいたほどである。

近年のVer.では、拡張子対応数が50種以上("古い"GIFにも)対応、履歴パレット(1000件まで表示可能な作業工程一覧、スクリプトの作成・適用も可能)、HDR(ハイダイナミックレンジ)合成機能やそれまでほとんど対応されていなかった印刷向け機能など、より高価格帯のプロフェッショナル向けソフトに匹敵するような機能を搭載するなど高/多機能化されている反面、初期Ver.に比べて軽快さが失われている。

歴史

Ver.1.x はNIFTY-Serve(現@nifty)やPC-VAN(現Biglobe)等のパソコン通信のシェアウェア・ライブラリから入手できたが、当時は国内でのサポートが無いことや、海外に送金する必要があることがネックとなり、レジストせず最小限の機能だけで使用しているユーザが多かった。

Ver.2 は、当時メッツが発売していたベクター系の低価格グラフィックツールG.CREWなどの同梱ソフトとして英語版を入手可能だった。この頃はフォトレタッチやトリミング作業に機能が絞られていた。また、当時としては対応ファイル形式が多く、ファイル形式の一括変換機能を持っていたソフトということで、本格的な画像作成やフォトレタッチなどは他社ソフト、簡単なトリミング作業やビューワーに Paint Shop Pro という使い分けをするユーザーもいた。

Ver.3 では待望のペイント機能を追加、日本語版も単独パッケージとしてメッツより発売された。その後、Ver.5レイヤー機能の追加Ver.6ベクターグラフィックスへの対応が行われた。これらのバージョンアップにより軽快さは少々損なわれたものの、より総合的な画像作成・レタッチツールへと進化。当時の同カテゴリにあったソフトと比べ、軽快かつシンプルな操作性と、低価格ながら必要十分な機能を備えた完成度の高いソフトウェアであったといえる。

Ver.7 からVer.8 にバージョンアップする際、より高度な機能を搭載する為に大幅にコードが書き換えられた。 そのためver.8 は操作性などが大幅に変化したり、動作が重くなってしまった。

Ver.9 では機能の追加とともにコードが洗練され、8より重さを感じなくなった。

Ver.X(10) は後述するCorelに買収後初のVer.ということで、ラーニングセンターブラウザメイクオーバーツールスマート修正のような大きな機能追加が行われた。また、Photo Album 6 standardがバンドルされ、Animation Shopが省かれた。

Ver.XI(11)では新OS Windows Vista対応が計られ、それまでとは方向性の違う各種機能を搭載したこともあり、動作がX(10)よりも重くなっている。また、名前に"PHOTO"が加わり、パッケージ名がこのVer以降「corel paint shop pro PHOTO 」となった。大きな機能の違いとしてはトーンカーブ・レベルのエンジン向上 オーガナイザーの搭載(ブラウザ機能の後継。エンジンはSnapfire。ドラッグドロップで写真の読込、合成が可能。動画からの静止画保存機能も有る。編集を主に行う人や、枚数をそれほど所有していない人にとってははとても便利であるが、バックグラウンドで自動的にサムネイル作成するため、画像ファイルを大量に管理している場合などはCPU使用率が常に100%となり、肝心のグラフィック機能が使用に耐えないほど重くなってしまうこともある。)、カラーチェンジャー等である。 ※

Ver.X2(12)では、XIに対する機能追加・強化を中心に、作業の効率化を図るための機能が増えた。エクスプレスラボ(フォルダ内写真のシームレスな加工作業の実現)(HDR(ハイダイナミックレンジ))合成グレー調のグラファイトテーマ(ユーザインタフェースの色。元来の白調に戻す事も可能。)、レイヤースタイルトリミングの向上RAW対応の強化オーガナイザの強化また、2008年10月17日発売の Ultimate(12.5)では、64bitへの対応、RAWデータの追加(76種類→265種類)などの他に、Photoshop用プラグインとしても発売されている切り抜きツール BackgroundRemover、ファイル復元ソフトの PHOTORECOVERY LE 、2GBのUSBメモリ、MediaOneが付属された。

※新OS(Windows Vista)への対応では、ここ数年にないユーザのハード面・ソフト面での大幅な環境変化があり、実際に新OSが普及するころにはそれらも安定し、重い・軽い議論はまた変わってくることであるが、ここで記述しているのはソフト発売時での評価である。

グラフィックスイートとして必要十分な機能をそろえながら、軽快さを保っていたバージョン6,7は未だに非常に評価が高く、再発売やver.6~7からの派生的バージョンアップ(バグフィックスや最新OSやマルチコアCPU対応等がされたもの)を求める声もあるが、旧計算方式だとマルチコアは無理との意見も出ている。 また、販売会社が変わり(個人情報保護法等の理由により)旧販売代理店であったP&Aからユーザー登録が移行されていないらしく、その声がコーレルに届いているかは定かではない。(そのため、バージョンアップなどであれば再度ユーザー登録をし直さなければいけない事態が生じている。)

Ver.8以降、バージョンアップの周期が短くなりほぼ毎年に行われるようになる。 バージョンアップの周期が短くなった影響か、バグが複数Ver.にわたり放置される事態も起こっていた。(インストーラのレジストリ設定の不備によってエクスプローラからのファイルオープンができないという、単純で致命的なバグが数バージョンに渡り放置されていた。)

新しいOSや一眼レフカメラの環境などに対応していくには新バージョンを手に入れなければならない必要性や、サポート期間の縛り(「現行バージョン」と「一つ前のバージョン」)等もあり、旧来のファンの中にはVer.7 以前とVer.8 以降を両方インストールし、用途によって使い分けている者も少なくない。

廉価版

PaintShopは過去に3回、現行製品よりも古いVer.を廉価版として販売したことがある。それらをアップグレード版と一緒に買うと、通常版を買うよりも安く、最新Ver.が手に入るという奇妙な逆転現象が起きていた。

  • 2001年頃、Paint Shop Pro Lite という製品がコンビニエンスストアで販売されていた(現在は販売終了)。これは、Ver.5 相当の製品で、当時最新版であったVer.7 の廉価版の位置付けである。
  • 2004年12月10日、メディアカイトから2,980円という非常に衝撃的な価格の「新撰2980 paint shop pro 7J」が発売されていた(現在は販売終了)。これは、Ver.7 に音楽管理ソフトとピクチャーチューブなどの素材を加えた特別パッケージで、当時最新版であったVer.9の廉価版という位置付けである。
  • 2006年7月21日、ソースネクストよりpaint shop pro 9 の本体のみを改題した「Paint Shop Pro パーソナル」が1,980円という価格で発売された(現在は販売終了)。これは当時最新版 corel paint shop pro Photo XIの廉価版という位置付けである。

Corelによる新体制

2004年10月、開発、販売をしていたJasc Software をコーレル株式会社(本社:カナダオタワ)が買収合併を行った。それに伴い、日本では、2005年6月30日、それまで日本語版の販売をしていたP&Aとコーレル社の代理店契約が満了した。

開発販売の主導権がCorelに移っため、Corelが所有しているPainterでの形式サポートや、Painterの廉価版である Painter Essentials シリーズとの同梱パッケージが発売されている。 (なおPainterも元々米フラクタルデザイン (Fractal Design) 社が開発販売したソフトウエアだが、バージョン6の頃にCorelに買収されている。詳しくはPainterの項を参照。)

それまでのPaint Shop Proはシェアウェアから発展していったこともあり、初心者ユーザーやCGのみを専門としているユーザーよりも、PCのハイエンドユーザーやプログラマといった、ある程度PCに詳しいユーザが画像を取り扱う際に使いやすい、という非常にニッチなニーズに応える製品であった。(動作原理がわかっていると使い方が直感的に分かりやすい、プログラマよりのインターフェイスなのである)

Corel買収後のバージョンX(10)からは、初心者向けの機能が主に追加されるようになる。もちろん、トーンカーブなどの基本的部分も強化されてきているので、初心者だけでなくハイエンドユーザーも納得できる機能アップをしてきてはいるが、旧来のファンの中には「もっと基本的な機能強化(先述した高速化など)を重視してほしい」と声をあげるものも多い為、旧来のハイエンドユーザー向きか、初心者向きか、という狭間にいる状態である。

システムの変化

Corelによる買収後はPhotoshopを強く意識した開発を行っているようである。(機能については"歴史"を参照) また、開発元であるJasc Software の当時プロダクトマーケティング部にいたマイケル・グリーンハル氏はVer.9の頃のインプレスでのインタビューにてPhotoshopとの違いについて語っている。http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2004/09/27/127.html

また、コーレルは元々画像編集ソフトを所有している。

単体販売こそしていないものの、PaintShopよりも高い価格帯で入手できるフォトレタッチソフトであり、CMYK対応、64bitOSなどへの対応が図られている。そのためPSPの飛躍的な高機能化(CMYK対応など)は避けられてるのかもしれない。
PSPもイラスト作成機能が強かったがそれをはるか上回る「ペイントソフト」であり、「CG,イラストはPainter系列のソフトで」といわんばかりにオフィシャルガイドブックでもイラストの作成方法が省かれたり、新しいVer.の名前には「PHOTO」が付与されている。イラスト用の機能追加なども難しいかもしれない。
PaintShop買収後に新たに買収したユーリードシステムズの持っていた写真加工ソフト。DVD MovieWriterVideoStudioと連携してメニュー画面などを作成できたり、カレンダー、フォトコミックウィザードがあるなど、PaintShopよりも作品を作るという観点で秀でているソフトである。


RAWへの対応がVer.8から行われている。

Ver.X(10)の時にPixmantec RawShooter Essentials(以下RSE)が付属され、カメラの対応数が増えていたが、RSEがadobeに買収されたため、Ver.XI(11)では10に比べ若干少ない対応数になってしまった。

Ver.X2(12)でのカメラ対応数は、Paint Shopでは過去最大数である。(機種等は公式サイトを参照)

リリース履歴(日本語版)

発売年 バージョン 商品名
1995年
3
Paint Shop Pro 3
1997年
4
Paint Shop Pro 4
1998年
5
Paint Shop Pro 5
1999年
6
Paint Shop Pro 6
2001年
7
paint shop pro 7
2002年
8
paint shop pro 8
2004年
9
paint shop pro 9
2005年
10
corel paint shop pro X
2006年
11
corel paint shop pro Photo XI
2007年
12
corel paint shop pro Photo X2
2008年
12 Ultimate
corel paint shop pro Photo X2 Ultimate

外部リンク

Article keywords: paint shop pro 9, paint shop pro 7, paint shop pro 8,

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