PKCS

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暗号の分野において、PKCSは、RSAセキュリティにより考案され公開された公開鍵暗号標準のグループを示す。

RSAセキュリティは、RSA暗号アルゴリズムの(2000年に期限が切れた)特許に対するライセンス権を割り当て、幾つかの他の鍵に関する特許(例:Schnorr特許)も同様に取得した。このように、RSAセキュリティおよび、その研究部門であるRSA Labsは、公開鍵技術利用の普及と促進に関心を持っており、その結果、RSAはPKCS標準を開発した。RSAは必要であると考えた変更や改良は行うと告知し、PKCS標準を管理し続けた。そのためPKCS標準は多くの意味において、その名前にかかわらず本当の産業標準ではなかった。全てではないが、近年になってPKCSの一部は一つ以上の標準化組織(有名なところではIETF PKIX ワーキンググループ)により'標準化'手続きに入っている。

PKCS 標準の一覧
バージョン 名前 説明
PKCS #1 2.1 RSA暗号標準 RFC 3447参照。RSA暗号鍵、公開鍵および秘密鍵のフォーマットの規定。Not encrypted.
PKCS #2 - 廃案 現在、無効。メッセージダイジェストのRSA暗号を扱っていたが、PKCS#1に統合された。
PKCS #3 1.4 Diffie-Hellman鍵共有標準

お互いに事前知識を持たない2つの組織が連携して安全でない通信チャンネルを上でも共通鍵を確立できるようにする暗号プロトコル。

PKCS #4 - 廃案 現在、無効。RSA鍵の構文を扱っていたが、PKCS#1に統合された。
PKCS #5 2.0 パスワードに基づく暗号化の標準 RFC 2898 および PBKDF2 を参照。
PKCS #6 1.5 拡張された証明書構文の標準 古いX.509v1証明書の仕様に対する拡張を規定。X.509v3により破棄。
PKCS #7 1.5 暗号メッセージ構文標準 RFC 2315 参照。PKIの下でメッセージを署名や暗号化するのに使用される。証明書の配布のためにも用いられる(例えば、PKCS #10メッセージの応答として)。現在、RFC 3852 に基づいているS/MIMEの基礎を構成し、暗号メッセージ構文標準(CMS)として更新されている。
PKCS #8 1.2 秘密鍵情報構文の標準 Apacheで証明書の秘密鍵をロードするために使用される。Not encrypted.
PKCS #9 2.0 選択された属性タイプ PKCS #6 証明書拡張、PKCS #7 デジタル署名メッセージ、PKCS #8 秘密鍵情報、および PKCS #10 証明書署名要求で利用される属性タイプの選択された定義。
PKCS #10 1.7 証明書署名要求 RFC 2986参照。公開鍵の認証を要求するために認証局へ送信されるメッセージのフォーマット。証明書署名要求を参照。
PKCS #11 2.20 暗号トークンインタフェース (Cryptoki) 暗号トークンへの汎用インタフェースを定義するAPI。(ハードウェアセキュリティモジュールも参照の事)
PKCS #12 1.0 個人情報交換構文の標準 パスワードに基づく鍵(暗号)により保護された秘密鍵と、それに関連する公開鍵証明書を保管するために一般に利用されるファイルフォーマットの定義。PFXは PKCS#12 の旧称である。

これは、複数の組み込みオブジェクト、例えば複数の証明書を格納できるコンテナフォーマットである。通常、パスワードにより保護/暗号化される。 Javaの鍵ストアのフォーマットとして利用できる。Tomcatでは利用できるがApacheでは利用できない

PKCS #13 楕円曲線暗号の標準 (策定中)
PKCS #14 擬似乱数 (策定中)
PKCS #15 1.1 暗号トークン情報フォーマットの標準 暗号トークンのユーザが、アプリケーションの Cryptoki の実装 (PKCS #11)や他のAPIに依存せず、アプリケーションに対し自身を特定できるようにするための標準の規定。RSAは、この標準のICカードに関する部分をISO/IEC 7816-15に対し譲渡した。[1]

関連項目

注釈・参考文献

  • Jean-Se'bastien Coron, Marc Joye, David Naccache, and Pascal Paillier, New Attacks on PKCS #1 v1.5 Encryption, EUROCRYPT 2000, pp. 69-381. [2]

外部リンク

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