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PET 2001は、1977年にコモドール社が初めてリリースしたパーソナルコンピュータである。 PETは Personal Electronic Transactor(個人用電子実行機)の略。
歴史1970年代、テキサス・インスツルメンツ (TI) は電卓用CPUの主要な供給社であった。コモドールもTIのチップを使った電卓を製造販売していた。しかし、1975年にTIはチップの外販価格を上げた。それによってTI自身の電卓の価格競争力を上げるためである。このため業界は冷え込むこととなる。 コモドールは電卓用チップを供給してくれそうな会社を探し、6502マイクロプロセッサを設計したモステクノロジーを見つけた。モステクノロジーは6502を使ったワンボードのコンピュータキットKIM-1をコモドール社長に見せ、電卓市場はもう終わりであると納得させた。その代わりに彼らはKIM-1を実際に使える(そして高く売れる)マシンにすることに注力した。コモドールの元従業員によればPETの総製造コストは(カナダからの輸送コストも含めて)14UKポンドであり、小売価格の999UKポンドの70分の1だったのである。 出来上がったのが世界初のオール・イン・ワン ホームコンピュータPET 2001である。メモリ(RAMは 4Kバイトか8Kバイトであり、基本的にはKIM-1の新たなディスプレイ用チップ (MOS 6545) を加えて、内蔵モノクロディスプレイ(40×25文字表示)を駆動した。画面にはキャラクタ表示しか出来ないが、1キャラクタを縦横各2分割した2^4=16パターンの図形キャラクタを持ち、それを画面に並べることによって80×50ドットの疑似グラフィックス表示をすることができた(キャラクタグラフィックス)。また、データ記録用のカセットテープレコーダーもキーボードの横に装備していた。PET 2001は、1977年9月ごろ出荷を開始した。数ヶ月間出荷が注文に追いつかない状態が続き、ペースを上げるために4KバイトRAMバージョンを翌年早々にキャンセルし、8Kバージョンのみとした。 マシンは成功したが、小さなキーボードには不満が集中した。このため、"-N"バージョンと"-B"バージョンがPET 2001に追加された。これはカセットを内蔵するのをやめて、もっと大きくて使い勝手のよいキーボードを装備したバージョンである。また、内部的にはマザーボードが改良され、メモリを多く装備できるようになった。このため、8Kバージョンに加えて、16Kバージョンと32Kバージョンが製造されている。型名は2001-N-8、2001-N-16、2001-N-32などとなった。 これら新バージョンもよく売れ、コモドールはヨーロッパにも販路を拡大する。しかし、ヨーロッパにはすでにPETという名のマシンが存在したため(フィリップスのマシン)、名称の変更を余儀なくされた。結果として、CBM 3000シリーズ(Commodore Business Machines)となり、機種名も3008、3016、3032となった。また、3008は早々に販売停止となった。 グラフィックス問題ホームコンピュータとしては、早々にカラーグラフィックスマシン(Apple II、アタリ、TRS-80)に敗退してしまった。カラーに関しては後のVIC-20(日本国内ではVIC-1001という名称で販売された)やコモドール64で対応した。また、PETはグラフィック文字を持っていた(ASCIIのバリエーションとしてPETSCIIと呼ばれた)ので、簡単なゲームも作られた。 カセット雑誌Cursor1970年代終盤には、PETユーザはCursorという雑誌を講読することができた。この雑誌は紙ではなくPET用のカセットテープで配布され、数本のゲームやユーティリティプログラムが入っていた。このような形態の雑誌としてはかなり早い創刊である。 その後のPETシリーズさらに、PET4000シリーズとCBM8000シリーズ、SuperPET9000シリーズがリリースされている。 CBM8000シリーズはCRTCを日立HD46505(またはセカンドソースのモトローラ6845)に換え、12インチモニタ・80x25表示とし、ビジネス志向を強めていたが、反面、画面表示に関しては従来機種との互換性が乏しいものとなってしまった。 詳細
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