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PC-8000シリーズ(ピーシーはっせん-)は、日本電気 (NEC) が販売していたパーソナルコンピュータシリーズである。 同社初の完成品PC-8001(ピーシーはっせんいち)に始まり、PC-8001mkII(-マークツー)、PC-8001mkIISR(-エスアール)がある。 キーボードと本体が一体化したデザイン。同社を代表するシリーズのひとつで、数多くのソフトウェアや周辺機器が販売されていた。 上位機種はPC-8800シリーズ。
PC-8001輸入品を除けば半完成品(セミキット)がほとんどであった当時のマイコンの中で、本格的な完成品として登場し、ハード・ソフトとも高い機能と完成度を誇り、国産パソコンの代表的機種となった。よく本機が国産初のパソコンと誤解されているが、国産初のパソコンは日立製作所のベーシックマスター(1978年10月)である。 キーボードと本体が一体化され、最低限必要であるプリンタ、CMT(データレコーダ)、CRTインタフェースを備える。ただし拡張スロットはなく、FDD等その他機器の増設には専用の増設ボックスPC-8011/8012の購入が必要であった。 当初は搭載メモリ16Kモデルのみの販売であったが、さらに16Kの増設が可能で、増設して購入するユーザが大半であったため、32Kモデルも後に販売された。 なお、拡張ボックスの使用により64Kに拡張してFDDを増設すれば、CP/Mなどの汎用OSを動作させることも可能であった。 「PC」は「パーソナルコンピュータ」の略である。国内で「パーソナルコンピュータ」という言葉が使われたのも、このPC-8001が最初。当時は「マイクロコンピュータ」の略称である「マイコン」がこれらのコンピュータの通称となっていたが、NECは以降「パーソナルコンピュータ」、略称「パソコン」を商標に据え一般に定着させていく。 1982年度のNHK教育テレビの趣味講座「マイコン入門」で教材に採用されたが、商品名を出すことができないため、銘板をマスクされ「機種X」と呼ばれていた。 仕様
主な純正周辺機器
PC-8001mkII1983年3月に発売された、PC-8001の後継機。定価は123,000円。 グラフィック機能を強化したモデル(ただし最大同時4色表示)。また、5インチFDDインタフェースと拡張スロット2基が本体に内蔵され、専用の拡張ボックス無しでの周辺機器増設が可能となった。その他、オプションで漢字ROM・漢字BASICがサポートされたことや、メインRAMが64KBとなりCP/Mなどの汎用OSも標準で動作するようになったことなど、実用向け機能の充実も図られている。一方で、サウンド機能はPC-8001と同様のビープ音のみというさびしいものであった。キーボードは、TABキーが追加されESCキーの位置が変わっている。 BASICは、N-BASICの24KBのROMに8KBを継ぎ足して拡張したN80-BASICを搭載。主にグラフィック関係の命令が追加されている(N-BASICの未使用予約語CMDを使用)。PC-8001 (N-BASIC) 用のソフトはN80-BASICでも基本的に動作するが、フリーエリアなどの関係で完全な互換性が必要とされる場合には、N-BASICモードに切り替えることもできる。切り替えはリセット時のディップスイッチまたはキー操作による。 この頃、各社から同じような価格・スペックの8ビットPCが続々と発売されたが、本機種はそれらと比べると価格は同程度であるにもかかわらず、グラフィックやサウンド機能では大きく見劣りするものであった(これは、上位シリーズであるPC-8800シリーズとの競合を避けるための措置と思われる)。そのため、ソフト(特にゲーム)の供給では他の有力機種に水をあけられる結果となった。さらに、上位機種のPC-8800シリーズがPC-8801mkIIでホビーユースについて強化される一方、下位機種のPC-6000シリーズもPC-6001mkII/6601で大幅に機能拡張され、本機の位置付けは微妙なものとなってしまった。 仕様
主な純正周辺機器
PC-8800シリーズの8インチFDD(PC-8881等)も使用可能。 PC-8001mkIISR1985年1月に発売された、PC-8001mkIIの後継機。定価は108,000円。 グラフィック機能はさらに強化され、PC-8801mkII同様の640×200 8色に加えて320×200 8色を2画面使用するモードを持ち、PC-8801mkIISRよりゲームが作りやすい面もあった。 また、他のSRシリーズ同様、FM音源を搭載し、サウンド機能も飛躍的に向上した。 強化されたグラフィック・サウンド機能をサポートするN80SR-BASICに加えて、互換性のためN80-BASICおよびN-BASICモードを搭載。 ただし、一部のPC-8001mkII用のソフトウェアが動作しないことがあり、互換性の面では満足出来るものではなかった。特に、CMTインターフェイスICが変更されている為、PC-8001mkII用ソフトで1200bpsで作成されているもの(ENIXのJUMPアップアラレちゃんやドアドア等)は、読み込むことができない。 拡張スロット数は1つ減少し、漢字ROM専用スロットとなり、PC-8801mkII用キーボード接続端子と、ATARI仕様ジョイスティック端子が追加されている。 すでに市場の主流はPC-8800シリーズに移っており、本機はPC-8801mkIISRの引き立て役といった色合いが強かったが、XanaduやPACLAND(他機種では存在しない)やXEVIOUSといった出来の良いソフトが少ないが発売されていた。 NECのPCの基礎を築いたPC-8000シリーズは本機で最後となったが、PC-8800シリーズはその後も多数の機種が発売された。 仕様
本体付属N80SR拡張BASIC(テープ版)が存在する。
外部リンク
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