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OpenOffice.org(オープンオフィス・ドット・オルグ、あるいは オープンオフィス・オルグ)は、オープンソースによりオフィススイートを制作するプロジェクト名称、及びそのソフトウェア名称である。省略形はOOoやOOO、オープンオフィス[1]などとよばれる。Microsoft Officeとある程度の互換性を持つ(MS Office 2007のファイルにはOOo3.0から対応。)。 OpenOffice.orgは豊富な機能を持ったオフィススイートで、多くのプラットフォーム(OS)をサポートしている。世界的にシェアを伸ばしており[2]、プロプライエタリな文書フォーマットに依存すべきでない官公庁や自治体などで採用されるケースが増えつつある。海外ではシンガポールの国防省[3]、フランスの財務省[4]、ハンガリーの国防省[5]、マケドニアの財務省、イギリス・ブリストルの市議会[6]などで採用されるケースがある。日本でもアシスト[7]、住友電気工業[8]、会津若松市[9]などの採用が話題になっている。
概要ライセンスOpenOffice.orgはオープンソースかつコピーレフトのGNU LGPLの元でフリーに公開されている。当初はサン・マイクロシステムズ独自のSISSL(Sun Industry Standards Source License)とLGPLの2重ライセンスで公開されていたが、2005年9月2日にサン・マイクロシステムズがSISSLの廃止を発表したため、現在はLGPLに一本化されている。サン・マイクロシステムズは OpenOffice.org の成果をもとに、一部独自のソフトウェア・マニュアル・フォントを付加してStarOfficeを販売している。 ISO標準化OpenDocumentOpenOffice.orgはISO/IEC 26300で規定されるOpenDocument Format (ODF) 形式を標準の文書形式としており、ODF形式をサポートするソフトウエア同士は、違うベンダのものであっても相互に一定の読み書きが保障されるとされている(相互接続性という)。 なお、ISO 26300による承認に先立ち、2005年に構造化情報標準促進協会 (OASIS) がOpenOffice.orgのファイル形式を標準化認定している。 実際のODF形式のファイルは、XMLで記述された複数のデータファイルをZIP形式で圧縮したものである。 マイクロソフトが開発したMicrosoft Office2007以降でのファイル形式OOXMLもISOで標準化認定されたが、ODFとは互換性がない。 政府調達ファイル形式がISO標準と規定されたことで、各国の政府機関によりODF形式のファイルが政府調達の条件に加えられるようになった。欧州委員会では政府調達ではODF形式を用いることを推奨している。日本国内においても、将来的にODF形式が政府調達の要件になる可能性もあり、大企業の政府調達部門を中心にOpenOffice.orgを導入するところも現れている。 マルチプラットフォームOpenOffice.orgはマルチプラットフォームで、現在リリースされている最新版のOpenOffice.org 2.4は、Microsoft Windows、Linux、FreeBSD、Solaris(x86と UltraSPARC)及びMac OS X(Mac愛好家達による改良型についてはNeoOfficeを参照)で動作する。 しかし、Mac OS XでのOpenOffice.orgの動作には多少問題があり[10]、OpenOffice.org 日本ユーザー会では、Macユーザーに対して改良版のNeoOfficeの使用を推奨している[11]。 多国語対応多国語版が同時に開発されており、世界中で同一のソフトを利用することができる利点は大きい。なお、内部ではUnicodeで処理されているため、OpenOffice.org日本語版でも、欧米の言語のみならず他地域の言語を扱うことができる。 また、OpenOffice.orgは、ドイツ国内の技術者の関与が大きいので、英語と並んでドイツ語関係の機能も充実している。 アジア諸言語としては、日本語のほか、韓国語、中国語に対応している。複合文字言語(CTL)では、アラビア語、タイ語、ヒンディ語、ヘブライ語に対応している。 各機能OpenOffice.orgは統合オフィススイートで、各機能は別個のソフトとして存在しているわけではない。openoffice.org 2.0以降のファイルフォーマットとしては、OpenDocument(ISO/IEC 26300)が標準的に用いられている。その実体は XML で記述されたファイルを ZIP 形式で圧縮したものである。これはOASISによって認められた形式で、一太郎2006も2006年9月に公開された追加モジュールで対応した。OpenOffice.org 1.x で作成されたファイルは openoffice.org 2.0以降で読み込むことができ、OpenDocument 形式へ変換(エクスポート)することも可能となっている。OpenDocument 形式でファイルを保存することによって、将来 OpenOffice.org のプロジェクトが頓挫したとしても OpenOffice.org で作成したデータを他のソフトでも活用できるよう設計されている。 また、各機能を通してPDF形式の出力に対応している。 ワープロ (Writer)ワープロ機能。書式をスタイルで編集することができるのが特徴。これによって、長文の文章の編集が容易となっている。但しMicrosoft Wordに比べアウトラインプロセッサーの操作上の自由度が低い、文法チェッカーなどの機能がついていない等の制約がある。 多国語対応なので、次のような各言語に特別な機能が、世界共通で付与されている。
テキスト(txt)、Rich Text Format(rtf)、HTMLドキュメント(html)などの形式のほか、Microsoft Word 97/2000/XP(doc)、DocBook(xml)、Microsoft Word 2003 XML(xml)形式での保存などもできる。 表計算 (Calc)表計算機能。OpenOffice.org 1.x では処理できる行数が限定されていたが、openoffice.org 2.0 では、行数が65,336行になった。関数は Excel と同様のものが多い。Calc の関数ウィザードに用意されている関数は、データベース、日付と時刻、財務、情報、論理関数、数学、行列、統計、表、文字列及びアドイン関数に分類されている。なお、円グラフやドーナツグラフの表示順序は、反時計回り(左回り)となっている。 多言語対応の点から Calc の日付の書式については、異なる紀年法での表示が可能である。以下に、表示可能な主要なものを列記する。なお、日付はシリアル値として処理されているが、Excel が1900年1月1日を「1」としているのに対して、 Calc は、1899年12月31日を「1」としている。但し、1900年3月1日以降についてはシリアル値は一致する。
データベース (Base)データベース機能。リレーショナルデータベースに対応している。Baseはopenoffice.org 2.0から登場した機能である。もっとも、その元となるデータベース機能(データソース)は1.0当時から存在していたが、ユーザーから「Microsoft Accessのようなデータベース機能はないのか」という要望が強く、分かりやすいように機能として独立させるとともに強化が図られたものである。 他のデータベースソフトに比べて他形式での出入力機能が不十分であるが、その代わり、ワープロ機能や表計算機能との連携は密である。 最も標準的に使用するのはHSQLDBであるが、そのほかに次の形式などに対応している。Oracle Database/MySQL/SQL Server(JDBC/ODBC経由)/dBASE/Microsoft Access/Adabas D/Excel/テキストファイル/MozillaやWindowsのアドレス帳等。/Apache_Derby プレゼンテーション (Impress)プレゼンテーション機能。機能的には Power Point を凌駕するレベルに達している。Impress には予めテンプレートが用意されている。そのため、プレゼンテーションの作成に詳しくないユーザーであっても、画面に表示されるウィザードに従えば簡単なプレゼンテーションを完成させることができるよう配慮されている。 HTMLエディタHTML編集機能。Writer-Web(ライター-ウェブ) ともよばれるこのエディタは、WYSIWYG HTMLエディタの一種に属するので、画面上で実際の文書を逐一確認しながら HTMLの作成を行うことができる。テキストエディタのように HTMLタグを直接用いた編集にも対応する。ブラウザ表示との違和感が少なく、完成度が高い。同様なフリーの HTMLエディタとして代表的なものには、これ以外にもMozilla Composerなどが存在する。 描画 (Draw)図形描画機能。作図のみならず、レイアウトの複雑なパンフレットの作成にも活用される。ベクターベースの線画や編集、3Dモデルの作成・回転・影付けなどの機能が提供されている。 Macromedia Flash 形式のファイルを出力する事ができる。ベクターグラフィックスであるため、ベクターデータによる画面表示では拡大や縮小をしても描写の劣化が起きない。 図形同士を線分によって連結するコネクタ機能によって、図形を移動させることも容易である。色の指定は、RGBやCMYKなどによっても行うことができる。 openoffice.org 2.0からは多数の図形(星型や顔型など)が当初から用意されるようになった。また、SVG(Scalable Vector Graphics)の出力が可能になった。 数式エディタ (Math)数式エディタ機能。デザインサイエンス社の MathType のインポート・エクスポートが可能。またMathML 1.01形式で出力できる。 選択ウィンドウから数式を選択することもできるが、コマンドウィンドウでコマンドを入力することもできる。慣れると素早く数式を入力することができ、またLaTeXなどとは異なってコマンド編集中にリアルタイムで結果数式が表示されるという利点もあるが、画像をその都度挿入していくことにより複数の数式を挿入した場合ファイルが重たくなり、操作性が損なわれることになる。このため数学の証明問題などのドキュメントには不向きである。 例えば、二次方程式の根の公式は
x={-b+-sqrt{b^2-4 ac}}over {2 a}
のように記述すると マクロOpenOffice.orgではBASIC言語を用いたマクロが利用できる。OpenOffice.orgには統合開発環境が付属しているため、知識があれば誰でも手軽にプログラムを作成し定型業務の自動化を簡単に行うことが出来る。基本的にインタプリタ型の言語であるため、コンパイル(ビルド)の作業は不要である。 また、Universal Network Objects (UNO) インターフェースを用いてC++やJavaなど他の言語プログラムを呼び出すことも出来る。 OpenOffice.org BASICの言語仕様はSun MicrosystemsのStarSuite Basicと同じである。 なお、OpenOffice.org BASICの言語仕様はMicrosoft OfficeのVBAと似ているが、互換性が無く、Microsoft OfficeのVBAをそのまま実行することは不可能である。
バージョン3.0
派生製品
バージョンアップ履歴
関連項目脚注
外部リンク
カテゴリ: サン・マイクロシステムズ | フリーソフトウェア | オープンソース | OpenDocument | オフィスソフト | 文書作成ソフト | 表計算ソフト | データベースソフト | Webオーサリングソフト | PDFソフト | Mac OS Xのソフトウェア Article keywords: openoffice.org 2.0, |
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