MySpace

Article on other languages:

del.icio.us del.icio.us
Digg Digg
Furl Furl
Reddit Reddit
Rojo Rojo
Add to OnlyWire

MySpace(マイスペース)は、世界中に会員が存在する大規模なコミュニティ・サイトである。会員に対し、個々のプロフィールページ、ブログ、共通の話題を持つユーザと交流するグループ、音声ファイルや画像ファイルの公開、会員間でのメールの送受信など会員同士の親交を広げるサービスを提供している。運営側の会社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカにあり、親会社本社とバックアップサーバはニューヨークに置かれている。

目次

概要・現状

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と呼ばれるウェブサイトに属するものである。当初は主に10代の音楽マニアがコアユーザーとなっていたが、20代をはじめ30代・40代の利用者も増加している。英語圏では最も巨大で人気のあるSNS型サイトであり、社会現象と化している。MSN Spaces、 Friendster、 LiveJournal といった先行するライバルサイトを追い越して数千万人分の登録アカウント数を擁している。2006年8月9日、アカウント数はついに1億を突破し、2008年5月10日現在で2億320万人分のアカウントがあることが発表されている。一日に23万アカウントずつ新規登録が増えている。

ウェブトラフィックを計測しているAlexa Internetによれば、2006年3月の時点でMySpace は世界で5番目に人気のある英語ウェブサイトで、同時に世界で8番目に人気のあるサイトである。[1] 2006年5月時点ではGoogleYahoo!MSNに次ぐ英語での人気サイト4位、およびBaidu.com(中国)、Yahoo! JAPANに次ぐ世界6位に躍進している。

2005年7月、タイムズFOXテレビを擁する、ルパート・マードック率いるニューズ・コーポレーションはMySpaceの一部株式を持つ親会社を5億8000万ドルで取得している。FOXテレビの放送した番組本編や予告などがビデオアップロードサービス、MySpace Video に提供され提携が進んでいる。MySpace の社員は300人ほどで、2006年は月に2000万ドルの収入を見込んでいる。

日本版について

日本では、運営会社エフ・アイ・エム・インターナショナルB.V.(ニューズ・コーポレーショングループ)とソフトバンクが提携し、運営会社「マイスペース株式会社」を2006年11月中に設立することが発表された。これに先立ってMySpace日本語版(マイスペース・ジャパン)のβ版サービスを2006年11月7日から開始、2007年春からパソコン向け正式サービスを開始や携帯電話向けサービスも展開している。

コンテンツ

招待制をとっておらず誰でも登録してアカウントを作りプロフィールを公開することができる。プロフィールは会員でなくても閲覧が可能である(ユーザの方で閲覧に制限をかけることもある)会員の種類として「ユーザ」と「アーティスト」と2種類ある。 アーティストは音声ファイルの公開、登録内容においてユーザと若干の差がある。機能や編集方法はほとんど同じといってよい。

プロフィールとフレンド

(いわゆる一般的な友人に対し、MySpaceのシステムにおける友人をここではフレンドという。他、MySpace 日本語版では翻訳されていない英語は基本的にカタカナで表記した)

各人のプロフィールは、そのアカウントのメインのページといえる。そこではさまざまな項目を任意で公開することができる。自己紹介欄としては『わたしについて(About Me)』および『わたしが会いたい人(Who I'd Like to Meet)』という項目が設定されている。プロフィールにはさらに多くの関心事についてのセクション、例えば音楽テレビ映画、あるいは人種、婚姻、外観、収入などの個人的な情報を載せることもできる。

また、ブログで記事を書くと、プロフィールに[記事の見出し]が追加される。ブログの公開方法は「全体」「自分のみ」「フレンドのみ」「プライベートリスト(特別なフレンド)」の4種類から選択可能。なお、この公開方法は各記事ごとに選択できるため、記事の内容により、うまく使い分けているユーザーも多い。

また、それぞれの項目に大きさ、枚数を問わず画像を貼り付けることも可能である(見やすさを考慮するべきであろう、後述)さらにMySpace Video の稼動によりビデオもアップロードできるようになり、この分野で先行するYouTube を追撃する勢いである。

会員同士の交流は(他のユーザには非公開の)メッセージの送受信、プロフィールに文面や画像が載るコメント、フレンド全員にメッセージを送る「ブレティン(Bulletin)」などでできる。興味のある「グループ」に入ることで自分と似た関心を持つものと出会えるかもしれない。最も端的で顕著なのは「フレンド」になることだろう。これは日本のSNS型サイト「mixi」における「マイミク」とよく似ている。特に仲良くなりたい、もしくは既に交友関係のあるユーザとは「フレンド」になることができる。相手のユーザのページからフレンドのリクエストを出すことでその意志を明らかにできる。申請が許可されればお互いのフレンドのページに名前と顔写真(とされるメイン画像)が加わる。好きなアーティストとフレンドになった場合、個人的な交友関係を示すこともあるが、多くはそのアーティストのファンであるという主張であろう。フレンドの中でもユーザが特に選んだ者の名前と画像がプロフィールのメインページに掲載される(人数はある程度任意で設定可能である)。さらにユーザーの友人全員のリストへのリンクも下に掲載される。ユーザのフレンドの増加や、交友関係の変化によってプロフィールのフレンドは活発に入れ替わることになる。主にページの下部に置かれる「コメント」欄は、ユーザのフレンドが文章や画像を残せる掲示板であり、誰でも見ることができる。ほとんどのユーザーは誰でも読むことのできるコメントを書き残す傾向があり、営みが見られる状態にしてある。これらの機能は、自身がログインした上でのホームページや他の人のプロフィールページにあるリンクから利用することができる。

編集

プロフィールのレイアウトをかなり自由にカスタマイズできることはMySpace の大きな特徴である。個人に関する最低限の情報の公開と、多彩な自己主張を同時に実現している。しかし通常のウェブサイトと違いアクセシビリティへの配慮が欠けているアカウントも多々見受けられる。

プロフィールをカスタマイズするにあたり、まず最初に行うことは自分の写真や自作の絵などの画像をアップロードすることである。画像の一つをデフォルト表示に選択し、「顔写真」のような個人を象徴するメイン画像に設定する。プロフィールのレイアウトは、他のウェブサイトにあるエディタによって自由に変えることができる。HTMLCSSを知っていれば、枠や文字の色、背景、前景、テーブルのスタイル、スクロールバーの形や色なども好みに応じて変えられる。プロフィールのページに音楽を加えられるが、これはアーティストのページを訪問してMySpace のミュージックプレーヤーから曲を選択するか、カスタマイズしたミュージックプレーヤーを使うかメディアファイルをページ内に埋め込むかすることで可能になる。プロフィールを構成する基本的な要素の有無もユーザの自由である。フレンドを全員プロフィールに表示するように変えられたり、ある部分を隠したりすることができる。ユーザの個性と、主に使用する画像によって千差万別、個性豊かなプロフィールが存在する。もちろん既存の設定でも十分にサービスを享受することができる。

こうしたレイアウトのほぼ完全な自由さは、しばしばユーザのアクセシビリティ(利用可能度)で問題を起こしている。MySpace の会員の中にはHTMLやCSSを使ったことがない、あるいは使いこなせない人も多い。この点がネット初心者の気軽な参加を妨げている。閲覧する方の環境への配慮に欠ける場合が多い。例えばコーディングに失敗していたり、画像、ビデオ、フラッシュなど非常識なほど大容量のファイルを置いてあるとする。このようなページはダウンロード、読み込みに時間がかかったり、ブラウザ固まってしまうことがある。背景の画像や文字の色が読みづらい組み合わせになっている、画像の大きさと文字のバランス、レイアウトが崩れているページもある。そしてページにアクセスした瞬間音が鳴る、通常のウェブサイトでは避けられつつある弊害が現れる。こういった基本的な見易さ、アクセスしやすさに難のあるプロフィールは少なくない。

影響

音楽業界への影響

MySpace への参加に当たって「アーティスト」として登録すれば、自分たちのプロフィールのページに自作曲のMP3ファイルを数曲公開することができる。このためMySpace には多くのプロ、インディーズ、アマチュアのミュージシャンらが登録している。ファンと交流したり曲を発表したりする本拠地となっており、多くの若い音楽ファンが好きなミュージシャン本人やそのファンと交流を深めるためにMySpace に登録している。これがMySpace が先行するソーシャル・ネットワーキング・サービスを凌ぐ会員数を獲得できた原動力である。ミュージシャンのアップロードした曲はユーザのプロフィールにもアップロードできるため、人気のある曲はそこかしこで公開されることになる。フレンドとしてユーザのページに載ることも重なって広告としての効果があるだろう。

登録しているミュージシャンがまだインディーズ中心だった2004年頃、一部のユーザーはメジャーや海外の好きなミュージシャンに成りすまして登録し、その楽曲を広く知ってもらうために音源を(違法に)アップロードしたこともあった。この時期のMySpace はこうした音楽ダウンロードとそれに集まるファンの交流の場として急速に求心力を強めていた。またMySpace を中心に活動するインディーズ・ミュージシャン(例えばマイ・ケミカル・ロマンス)が人気を集めたことも音楽業界の注目を集めるきっかけになった。

2005年頃から、この高い人気に目をつけた、メジャーに属するミュージシャンや他分野のアーティストもMySpace に参入しこの流れに乗ろうとしていた。2006年2月、アマチュア映画作家のデイヴィッド・レール(David Lehre)が投稿した短編映画はすぐさまインターネット上の流行になり、リリースから3ヶ月で600万ヒットを記録した。

MySpace はアメリカの音楽業界に強い影響力を持っている。メジャーまたはインディーズレーベル各社のミュージシャン、社員、エンジニア、ラジオDJらがアカウントを運営し人脈を広げている。MySpace を調査すれば、こうしたミュージシャンたちのファンや、登録者の音楽的嗜好を確実に把握できる。そのためこのサイトを使ったメールや広告は音楽マーケティングの重要な手段となりつつある。同様にプロアマの映像作家やコメディアンたちも自分たちの作品をアップロードしている(例えばアイスランド出身のロック・バンド、シガー・ロスのページ: [2]

ティーンエイジャーへの影響

MySpace は今日の英語圏におけるティーンエイジャー文化の最も影響力のある存在と化している。そこでは同じミュージシャンや同じ俳優が好きな人同士が語り合うコミュニティが形成され、ファン同士での友人関係の発展などがある一方で、一種の出会い系サイトにもなっている。また同じ学校の学生同士でもMySpace を使った会話や友人作りが活発になっている。しかし、アメリカやイギリスの多くの学校では「学生同士のゴシップや悪意のあるコメントの温床である」として学内からのMySpace 接続を禁止するところが出始め、一部の私立学校では自室からのアクセスも禁止しようとしている。またある大学は、学内のインターネット帯域の40%がMySpace接続のために使われたとして大学からのアクセスを禁止した。[3]

歴史

かつてMySpace.comを名乗ったサイト

現在見るようなソーシャル・ネットワーキング・サービスが作成される以前、MySpace.com というドメインは1998年にオンラインでのファイル蓄積・ファイル共有サービスを行う企業によって取られていた。このサービスは登録無料で、ユーザーは小さい容量のスペースを割り当てられ、新しいユーザーを紹介するごとに使える容量が増加するという仕組みだった。しかしサービスの遅さと収入の伸び悩みから、このサイトは閉鎖されユーザーの全情報を2001年に売却してしまった。[4]

さらに昔は、MySpace.com のドメインはウェブデザインを制作する企業が取得していたようである。インターネット・アーカイブより

MySpaceの創業

現在のMySpace のサービスは、2003年7月にカリフォルニア大学バークレー校カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の卒業生だった現社長トム・アンダーソン(Tom Anderson)、南カリフォルニア大学経営大学院(USC's Marshall School of Business)出身で現CEOのクリス・デウォルフ(Chris DeWolfe)、ほかプログラマー数名が創立した。

MySpace の創業者たちは、アメリカの若者文化の中で大きな比重を占める音楽を中心にすえ、その周りに集まるユーザーをはまらせるコミュニティ作りを工夫してきた。またサイトの維持・支援集めのために、これまで多くのパーティーを全米各地、例えばハリウッドジャクソンビルマイアミオーランドニューヨークシカゴボストンサンフランシスコシアトルハワイなどで開催し、現地のバンドやミュージシャンなどにMySpace にページを作ってもらうよう勧誘してきた。

ニューズ・コーポレーション傘下に

MySpace社は部分的にIntermix Media社が所有しているが、この会社は2005年7月にニューズ・コーポレーションに5億8000万ドルで買収されその傘下となっている。それゆえ、MySpace も間接的にニューズ・コーポレーションの傘下企業である。2006年1月、ニューズはイギリス版MySpace を立ち上げ、UKの音楽シーンに入り込む計画を明らかにした。以後、MySpace はgoogle 同様、グローバル版(アメリカ版と同じ)、英国、アイルランド、オーストラリアをはじめ、フランスやドイツなど異なった国に対するローカル版を立ち上げている。また日本や中国など世界各国にも参入する予定がある。

トラブル

個人情報と人間関係

MySpace が拡大し、しかも低年齢層が多く登録しているため多くのトラブルが起こっている。たとえば情報の保全を意識していない中学生が、自分の顔写真だけでなく自宅の電話番号や住所まで載せてしまうこともあるため、これらの情報が犯罪者の手に渡ることが危惧されている。MySpace 管理側は14歳未満の加入を禁じ、14歳や15歳の利用者のプロフィールはすべてプライベートモードにするなどの処置を講じ、子供たちに情報管理の大切さを説く広告を掲載している。また16歳以下のユーザのプロフィールを全部見たりメッセージを出したりできるのは、そのユーザのフレンドに限られる。

一方登録に当たって、本当の年齢を入力する必要や確認する手段はないため、年齢を高く偽って加入する子供たちが絶えない。また年齢を低く偽ることで自分のページをプライベート・モードにしようとする者や、あるいはローティーンのふりをして会員になって10代の友人を作り、実際に会って性的ないたずらをしようという変質者が後を絶たない。これら年齢詐称はソーシャル・ネットワーク・サービスの目的を損なう詐欺行為であるとして、当該プロフィールは発見され次第削除されている。

2006年6月には、19歳の男性ユーザに暴行を受けた14歳のユーザの少女がMySpace とニューズコーポレーションに対し3000万ドルの損害賠償を求める裁判を起こした。また同じ月には16歳のアメリカの少女が両親をだましてパスポートを奪い、MySpace で知り合ったヨルダンに住む20歳の男性に会いに行く事件が起こっている。

こうしたことから英米社会に、若者や子供がMySpace に溺れることへの不安が広がり、MySpace も含むソーシャル・ネットワーキング・サービスに対する規制法案がアメリカで議題に上るようになった。2006年6月末には下院で図書館や学校に対し未成年者にコンピュータからチャットルームやSNS(主にMySpace)にアクセスできなくするよう求める法案(Deleting Online Predators Act of 2006)が通過したが上院で審議は中断している。

宣伝、商業へ利用

MySpace が拡大するにつれ、バンド、俳優らはMySpace を宣伝の場とみなすようになった。具体的な例としてはアカウントを作ったばかりの(もしくはある条件を満たす)ユーザにリクエストとメッセージを送り、フレンドに加えようとすることが挙げられる。 これは個人でもアーティストでも行っている。時にそれは、宣伝であったり、フレンドの数を誇示する自己満足のためであったりする。一度フレンドになってしまえばアカウントがある限りフレンドとして維持され、通常は特に削除する理由もない。(ただし、一旦フレンドになっても、いつでも自由に自己の意志で不要なフレンドを削除することができる。) アーティストの場合、フレンドを増やすことで、自分の音楽を知ってもらう良い機会になる。そして、それが成功につながる場合もある。特に害があるわけではないが、不特定多数の人間との交際を望まないユーザはそういった申し出で不愉快な思いをしてきた。そのため、現在ではアーティストからのフレンドリクエストを望まない場合は、設定画面から、拒否することが可能になった。

外部リンク

ウィキニュース
ウィキニュースMySpaceに関するニュースがあります。

This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.


Giant Panda

Mercedes Car
James Bond Guide
This site monitored by SitePinger.net