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iTunes(アイチューンズ)とは、アップル社が開発及び配布している、メディアプレーヤー(動画および音楽の再生・管理ソフト)である。
概説2001年1月に音楽再生・管理ソフトとしてリリースされ、iPodが発売されてからはその管理ソフトウェアとしての役割を持つようになった。その後のバージョンアップで動画ファイルの再生・管理やitunes storeへの接続機能が追加された。 当初は、WindowsからMacintoshへの"Switch"(乗り換え)を促すという販売戦略から、Macintosh版のみを無償配布していた。その簡略化されたユーザインタフェースなどで、アップル製の周辺機器・ソフトウェアへの興味を持ってもらう戦略だった。 その後Windows版の無料配布を開始、iTunesを通してアップル流の操作感覚に親しんでもらい、iPodの購入とMacへの乗り換えを促すという方針に転換した。現在のiTunesは、Windows版よりも本来のMac OS X版の方が快適に動作する。現に動作速度一つを取ってもWindows上よりもMac OS X上のほうが高速に動作し、安定性も高い(Core Foundationが統合されていることが大きい)。さらにMacintosh版ではASIOと同様に音楽制作に特化していると言われるCore Audioを標準で使用している(iTunesがQuickTimeを利用することで、Core Audioを使用していることになる)。 2008年2月現在、最新版はMac OS X Panther、Mac OS X Tiger、Mac OS X LeopardとWindows XP(32ビット版)、Windows Vista(32ビット版/64ビット版)に対応。Windows XPの64ビット版には正式対応していないため不具合が発生する。 主な機能・特徴主な機能や特徴は以下の通り。特徴的なものについては詳細を後述する。
プレイリスト任意の音楽データをピックアップし、その音楽のみの再生、音楽CDの作成ができる。 静的なプレイリストだけでなく、曲の抽出条件に基づく自動更新が可能なスマート・プレイリスト をサポートしている。これを利用して、最近追加した音楽を拾い出したりユーザ自身が行った「評価」に基づいて抽出したりして再生することができる。また、あるプレイリストからさらに条件付きで抽出することも可能である。 ユーザによる楽曲管理は基本的にプレイリストを用いて行うようになっている。これは、ひとつの音楽をいろいろな角度から拾い出すことができるなどの利点がある。 操作インタフェース楽曲ファイルに関するメタデータをデータベースの形に蓄積して一元的に管理している。これによって、曲名、アーティスト、アルバム、ジャンル、(ユーザがつけた)点数などの多数の要素で多角的に検索/絞り込みすることができる。また、音楽CDの読み込みからお気に入りの編集、携帯プレイヤーへの転送やオリジナルCDの作成等を一貫して行うことも可能としている。 iTunesの音楽ライブラリのインタフェースは、NEXTSTEP・Mac OS Xのファイルブラウザにおけるカラム表示を音楽データの管理に特化し、メタデータの概念を加えたものということができる。最初にリリースされた2001年当時には過去に例のない洗練されたユーザインタフェースであり、他の音楽管理ソフトにも大きな影響を与えた。アップル社もiPhotoをはじめとしたiLifeにiTunes風のデータ管理方式を採用し、Mac OS XのFinderもバージョンアップのたびごとにiTunesライクなインタフェースを取り込んでおり、メタデータに関してはSpotlightにおいて参照される。 音楽ライブラリiTunesではオーディオ・ファイルについてのメタデータを2つのファイルで蓄積する。このiTunesライブラリはオプションキーを押しながら起動する事で、自由に選択できる。(iLifeソフトウェア共通の仕様)iTunesライブラリは管理だけでなく、オブジェクトシリアライゼーションのためにも用いられ、それらの情報を外部アプリケーションで柔軟に参照出来る。 1つ目は、iTunes Libraryと呼ばれるバイナリファイルである。これは、以前のバージョンではiTunes X Music Libraryと呼ばれていた(Xはバージョンを示す数字)。 ID3タグのような、音声形式ファイルのタグからアーティストやジャンルといった情報をキャッシュするとともに、曲ごとの再生回数やレートといったiTunes独自に持つ情報が収められている。 2つ目のファイルはiTunes Music Library.xmlと呼ばれる、XML形式で書かれたファイルである。iTunesの情報が変更されるたびにこのファイルが更新される。このファイルがあることで、iTunesの情報を利用するアプリケーションをデベロッパが簡単に作成できる。Mac OS Xではシステム全般の設定ファイル(拡張子:.plist)としてのコーディングにXML(10.4からデフォルトはバイナリとなっている)が使用されており、iTunesにおいても最適化されているが、Windows系OSでは最適化されていないため、ライブラリが膨大になれば成る程iTunesの起動に時間がかかる。Windowsでは一般にレジストリが使用される。これらはNextSTEPからの遺産であるプロパティリストの一つの姿である。 iTunesではソフトウェアがファイルの保存場所や構成をデータベースの形で一元的に管理することで、曲名、アーティスト、アルバム、ジャンル、(ユーザがつけた)点数などの多数の要素で双方向的に検索/絞り込みすることができ、音楽CDの読み込みからお気に入りの編集、携帯プレイヤへの転送やオリジナルCDの作成等を一貫して行うことができる。 なお、Mac OS Xで言語環境を英語にしていると、再生した際に日本語のファイル名やタグが変換されてしまい、文字化けして読めなくなる(元に戻すこともできない)ので注意が必要である。英語環境でiTunesで日本語ファイルを再生したい場合は、あらかじめ、iTunesの言語を日本語だけにしておく(Finderの「情報を見る」の項目からいくことができる)必要がある。 インターネットラジオiTunes 1.0はKerbango Internet Radio Tuner Serviceをサポートし、ユーザに人気のあるオンラインラジオストリームを提供していたが、Kerbangoが2001年に運営を終了すると、Appleは独自のウェブ・ラジオ・サービスを立ち上げた。2005年7月、iTunesラジオ・サービスは約200~300の"ラジオ局"(ビットレートの異なる同一放送を含むと総計400 局以上)に対応し、多くがMP3ストリーミング形式になった。 利用可能なファイル形式iTunesは現在MP3、AIFF、WAV、AAC、及びApple Lossless形式のファイルを扱い、エンコードすることができる。このほか、Audible.com オーディオブック等の再生も可能である。 また、iTunesはQuickTimeをコア(Mac OS Xのマルチメディアのコアでもある)としているため、Ogg Vorbisオーディオ形式など、QuickTimeが標準でサポートしない形式のファイルの再生は、対応するQuickTimeコンポーネントを追加することで可能になる。ただしiTunesへインポートできるファイルの拡張子は.m4a .m4v .aac .mpg .mov .mp4 .wav .aiff (.aif) に限定されているため、左記の拡張子で一般に用いれないコーデックを用いたファイルは、あらかじめ任意のQuickTimeコンテナ等に格納する必要がある。QuickTimeで再生できれば中身のコーデックの種類は問わない。 Windows版は、保護されていないWMAファイルを他のオーディオ形式へ自動的に変換できるが、WMAファイルを直接再生することはできない。また、WMA形式へのエンコードもサポートしていない。 現在HE-AACをサポートしておらず、これらは22kHzのAAC形式として扱われる。 音楽共有iTunes Libraryの共有はLAN内プロトコルBonjourによるゼロ・コンフィギュレーションネットワーク上で稼働する。このプロトコルはLAN内のMacintosh同士を容易に発見し接続できる(BonjourはMac OS Xの機能であるが、アップルによりBonjour for Windowsが用意されていてWindowsでも利用可能である)。 iTunes 4より追加された。当初と現在の実装内容は趣を異にする。 ビデオ2005年5月、iTunes 4.8でビデオサポートが導入された。iTunesのビデオ・サポートはiTunesのバージョンが7に入ってから一気に変更され、独自の表示が作られ、サムネイルが表示されるようになった。今のところQuickTime Proで書き出したMPEG-4形式、QuickTime形式(拡張子は.mov)と、MPEG-1形式(但しiPodに出力する場合制限あり)、WMV形式のファイル(Windows版iTunesのみ)を扱うことが出来る。 プラグインiTunesはビジュアライザや外部装置のプラグインをサポートしている。アップル社のウェブサイトより、ビジュアライザ向けプラグインの開発キット(Mac向け Windows向け)を無料でダウンロードできる。外部装置のプラグインはデジタル音楽プレイヤーのための開発が前提とされており、アップル社はNDAに署名するOEMにのみAPIをライセンスする予定があるという。 ポッドキャスト詳細はポッドキャストを参照 インターネットラジオ放送の番組等を、iPodで手軽に楽しめるようにしたものがポッドキャストである。バージョン 4.9 のリリースの際に iTunes にポッドキャスティング向けのサポートが追加された。バージョン 6以降にはビデオポッドキャストに対応し、ビデオ再生機能が付加されたiPodと共有できるようになった。ユーザはitunes storeに登録されているポッドキャストを選択すること、または配信者が提示するバナーをiTunesにドラッグ・アンド・ドロップしたり、URLをiTunesに入力することによってポッドキャストを購読できる。アップル社は"公式"ポッドキャストとして、Podfinder(Adam Curryと共に)、iTunes New Music Tuesday、Apple Quarterly Earnings Callの3つを運営している。 iPodや他のプレイヤーとの同期iTunesはiPodや他のデジタルオーディオプレーヤーが接続されるごとにそのプレイヤー内の楽曲とiTunesのライブラリ内の楽曲を自動的に同期できる。また、この自動同期機能は設定を変更することにより無効にすることができ、その場合は手動で曲やプレイリストをコピーすることになる。 アメリカ国内流通向けのiPodは、最初にiPodを自分のコンピュータに接続したときにitunes storeへ自動的にアクセスするようになっている。このページは現在アルバム全体またはインディーズの曲のどちらかがダウンロードできるLava及びAtlantic Recordsからの無料アルバムサンプルを提供している。Universal Recordsからのアルバムサンプルに先立って入手できウェブの特別リンクからアクセスできる。 iTunesは、iPod以外の多くの他の人気のある携帯型音楽プレイヤーもサポートしているが、itunes storeの商品である保護されたAAC音声ファイルの再生ができないことなどのいくつかの制限がある。サポートしているプレイヤーは、多くの Creative Labs社製Nomadプレイヤー、いくつかのRio Audio社製プレイヤー、及びNakamichi SoundSpace 2 である。モトローラ社製の携帯電話(RAZR V3i、ROKR E1、SLVR L7)も利用できる。他のメーカも追加プラグインによって同期を可能としている。 iTunes 7.1より、アップルのネットワークメディアプレイヤーApple TVとの連携機能が追加された。 itunes store詳細はitunes storeを参照 iTunes 4からは、ユーザが合法的に音楽をダウンロードできるitunes music storeを導入した。itunes music storeから購入した音楽はアップル社のFairPlayと呼ばれるデジタル著作権管理 (DRM) によって保護されている。2003年4月のサービス開始以来、10億曲以上がダウンロードされ、2005年10月13日には、TV番組(米国のみ)やミュージックビデオといった動画の販売を開始した。 日本国内向けのサービスは2005年8月4日より、アイチューンズ株式会社(米Apple社の子会社)によって開始された。当初の提供楽曲数は約100万曲。2007年6月時点、日本での提供楽曲数は約400万曲。 2006年9月12日より、itunes music storeはitunes storeと改称し、TV番組やPV等を640x480の解像度で配信、更に映画の配信を始めた。 iTunes 7.2より、英国EMI社のデジタル著作権管理 (DRM) なしの楽曲データ購入に対応した。 他のアプリケーションとの統合Mac OS X上で、iTunesはアプリケーションのアップル社製iWork及びiLifeとの統合が考えられており、プレイリスト及び音楽が内部に蓄えられるアクセスを認められる、直接 iTunes Libraryを横断できる。 iTunesからの音楽ファイルはPagesの書類に直接埋め込まれiDVD、iMovie及びKeynote作品向けに楽譜を提供する事ができる。加えて、アップルコンピュータの音楽制作プログラムであるGarageBandから書き出された音楽は、ユーザのiTunesのミュージックライブラリに自動的に追加される。 iTunes Phone2005年9月7日、モトローラの携帯電話「ROKR E1」との連携が可能となりitunes storeで購入した音楽をUSBケーブル経由でこの携帯電話に転送して聞くことが出来るiTunes Phoneを発表した。Cingularに対し2年契約、249ドルを支払うことによりこの携帯電話を利用することが出来る。その為、日本では利用することは出来ない。 また、同じモトローラからiTunes Phone第2弾のRAZR V3i、第3弾のSLVR L7がリリースされた。 これらiTunes Phoneは、microSDカードの空き容量にかかわらず最大転送曲数は100曲までという制約がついている。 iPhoneバージョン7.3からiPhoneに対応した。iPhoneのアクティベートおよび音楽、写真、テレビ番組、ムービーなどの同期ツールとして使われる。 iTunes の各バージョンiTunesは元々Casady & Greeneによって販売されていたMP3アプリケーションSoundJam MPであった。アップル社はSoundJam MPソフトウエアの権利を購入、Casady & Greeneから3人のプログラマを雇用した。iTunesの最初のリリースではCD書込を加え、インタフェースを模様替えした程度のものだったが、バージョンアップごとに改良し、多くの意味のある特徴を加えてきた(resume機能は意図的に外されている)。 Mac OS 9 及び Mac OS X
Mac OS X
Mac OS X 及び Windows
関連項目外部リンク
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