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Internet Protocol version 4(インターネットプロトコルバージョン4、IPv4、アイピーブイヨン)は、OSI参照モデルにおいてネットワーク層に位置付けられるプロトコルである。 転送の単位であるパケットの経路選択と、その断片化と再統合を主な機能とする。TCP/IPの基本機能としてインターネットなどで世界中広く用いられている。
パケットIPパケットの先頭には必ずIPヘッダが付加され、それにより経路選択などのIPの機能が実現されている。以下にパケット形式図とそれぞれの領域の役割などを記す。
アドレスIPで用いられる32ビットのアドレスはIPアドレスと呼ばれ、IPアドレスはネットワークアドレスとホストアドレスに分けて用いられる。 RFC791において、ネットワークアドレスとホストアドレスの境界は、IPアドレスの先頭のビット列で定められ、境界の位置によりIPアドレスはクラス(class)として分類された。
しかしRFC791の方式は、ホストアドレスの割り当て数が、クラスaでは16777215、クラスbでは65535にものぼる。これ程の膨大な数のホストを収容するネットワークは一般に存在せず、アドレスの利用に無駄を生じた。そこでRFC950においてサブネット(subnet)が定められた。サブネットはホストアドレスの一部をアドレスマスク(address mask)を用いて分割する事により得られ、あるネットワークアドレスを与えられた組織内において、更にネットワークを分割するために用いられる。
RFC1597においては、ある組織内で私的に用いられる下記のプライベートアドレスが定められた。
上記のアドレス以外はグローバルアドレスとも呼ばれるようになる。 予約アドレス一覧
経路選択ルーティング(routing)とも呼ばれ、パケットを宛先へと転送する機能である。この機能はルータに集約され、多くのホストはデフォルト経路としてルータのアドレスを記述するスタイルを取ることが多い。
ルータは経路表(ルーティングテーブル、routing table)に基づき経路選択を行う。あるネットワークの構成図とその中心に位置するルータの経路表を右に示す。図中において中心のルータは二つの送受信口を持っており、上の口はether0と名付けられアドレスは192.168.1.1が割り振られている。下の口はether1と名付けられアドレスは10.1.1.1が割り振られている。ルータ内部においてloopbackとはルータ自身を示す送受信口であり、127.0.0.1はルータ自身を現すアドレスである。表中においてdestinationは宛先、nexthopは転送先、interfaceは送信口を意味する。アドレスの記法についてはIPアドレスを参照せよ。 このルータがパケットを受信した際の動作を解説する。192.168.1.1宛のパケットを受信すると、ルータは経路表の宛先を検索し、192.168.1.1/32の行を見つけ、その転送先はルータ自身である事から、自身に宛てられたパケットである事を判別する。192.168.1.2宛のパケットを受信すると、ルータは経路表を検索し、ether0から192.168.1.2に向けてパケットを送出する。10.1.1.2宛のパケットを受信すると、同様にether1から10.1.1.2に向けてパケットを送出する。 172.16.1.1宛のパケットを受信すると、ルータは最長一致する172.16/16の行を見つけ、10.1.1.2が172.16.1.1へと到る経路であると判別し、ether1から10.1.1.2に向けてパケットを送出する。 10.255.255.255宛のパケットを受信する。このアドレスはブロードキャストアドレスと呼ばれ、10/8のネットワークに接続された全ての装置を宛先とするアドレスである。ether1から10/8のネットワークに接続された全ての装置に向けてパケットを送出する。 7.7.7.7宛のパケットを受信する。このアドレスは経路表には存在しないため、defaultの行に最長一致し、ネクストホップである192.168.1.2に向かってパケットを送出する。192.168.1.2はデフォルトゲートウェイやデフォルトルートなどと呼ばれ、通常は端末から見てより中心に位置するルータが設定される。 経路表の構築はルータの管理者が手動で設定する場合と、RIP、OSPFなどのルーティングプロトコルを用いて自動で設定する場合がある。前者は静的経路、後者は動的経路などとも呼ばれる。経路表はパソコンなどにも存在し、Windowsであれば「route print」、UNIX系であれば「netstat -r」で見る事が出来る。 断片化と再統合プロトコルが転送する単位の最大長を、MTU(最大転送単位、Max Transfer Unit)と呼ぶ。IPパケットの最大長は65535オクテットであるが、IPパケットを伝送すべきデータリンク層のMTUは、IPの最大長と較べると短い場合が多く、例えば通常のイーサネットのMTUは1500オクテットである。 断片化(Fragmentation)は、IPパケットがパケットを送出する伝送路のMTUよりも長い場合に発生する。断片化を行う装置はIPパケットを伝送路のMTUに収まる長さに分割し、分割されたパケットのIPヘッダは、全長が分割された長さになり、断片位置には分割された位置が記され、最後のパケット以外は継続フラグが設定される。識別子は分割された全てのパケットに分割前のパケットのそれが写される。 断片化したパケットの再統合(Reassembly)は、パケットの宛先である装置が行う。ある識別子を持つパケットの断片を受信した宛先は、さらに同じ識別子を持つパケットの断片を受信し、それぞれの断片位置から断片化前のパケットを再統合する。 IPヘッダのフラグの禁止ビットを設定すれば、パケットの断片化を禁止できる。この場合は断片化の代わりにICMPの宛先到達不可通知がパケットの送信元に返される。送信元はこれを利用して宛先に至る経路の最小MTUを調査する事も可能である。パケットの長さを1オクテットずつ減らし、宛先到達不可通知が返らなくなる長さを調べれば良い。 断片化は帯域やルータの負荷に無駄(オーバーヘッド)を生じ、スループットの低下となるためため好まれない。経路MTU探索を行いMTUを調整するとよい。なお、IPv6では経路上のルータで断片化・再構成を行うことはなく、送信ホストのみで行われる。
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