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電気工学は、電気や電磁気の研究や応用を取り扱う工学分野であり、いろいろな分野に細分化されている。電気の特徴として「エネルギーの輸送手段」としても、「情報の伝達媒体」としても大変有用であることが挙げられる。この観点から、前者を「強電」、後者を「弱電」という二分的な見方をする。日本の殆どの大学の工学部に電気工学科があり、電子工学科、通信工学科も増えている。
電気工学という言葉一般に、○○工学というと学問の名称であり、高尚な感じがするが、電気工学は電気技術というほどの意味でも使用される。それは、社会に馴染んだ、熟成した技術として受け入れられていることの表れである。その場合の電気工学はおおむね、伝統的な強電分野(エネルギとしての電気)が該当する。また、電気を扱う技術者を特に電気技術者と呼ぶことによって特別な価値は付加されない。それは、電気技術者が技術者養成の課程から専門的に、独占的に電気を学習していることに基づく。例えば、機械技術者といった場合、相当の専門家という印象を受ける。 電子工学真空中、固体中や電界中、磁界中などにおける電子のふるまいを解明、理論化し、またそれをもとに、種々の電子素子、装置などの制御を行う技術。 抵抗器、コンデンサ、コイル(インダクタ)、トランジスタ、ダイオード、その他の半導体素子などの電子回路素子モデルをつくる。このモデルを使う目的は、回路のシミュレーションを行うためであり、その部分的な回路を組み合わせて大規模な回路を作り上げることができる。 電力工学電力工学では、発電と電力流通とともに高電圧・大電流に耐えうる電力回路と絶縁体などの電気材料について取り扱う。 電気計測工学・計測工学電気的特性の正確な測定に関する分野。 通信工学・無線工学・電磁気学情報通信に関する分野で、電気通信、電磁気学がある。情報を一地点から別な地点に送るためには、同軸ケーブル、光ケーブルや自由空間などの伝送路を必要とする。これら伝送路はマクスウェルの方程式をはじめとする電磁気学の法則を用いて正確に記述することができる。 電磁気学がほかの日常生活に関わっている例としては、携帯電話のアンテナの設計、磁気共鳴画像スキャナにおいて電磁石の正確な配置調整により電磁場の形成を制御することがあげられる。さらに電磁気学により実現できた技術として電子レンジがある。 関連分野半導体工学半導体素子の微細化の絶え間ない進展は、VLSI製造プロセスの発展をもたらし、完全なシステムをひとつのチップに実装する技術を実現した。マイクロプロセッサはこの進展の成果で、コンピュータ工学の関連分野とかかわる。 光エレクトロニクス電子(電気)と光子(光)の両方を取り扱う電子工学の一分野は光エレクトロニクスまたはオプトエレクトロニクスと呼ばれる。この分野で扱う光ケーブルは高速な通信システムの開発とインターネットの発展をもたらした。 メカトロニクス・制御工学機械工学と電気工学の境界では、メカトロニクスが機械部品の領域に進出している。CDプレーヤーの記録トラックを追尾するためのレーザーの精密な位置決めは、振動や焦点のずれ、ディスク媒体の変形等を補償するよう設計された電子回路によって初めて実現できたものである。 その他電気技術者の道具と理論は、数学および物理学をもとにしている。特に電気現象の基礎として電磁気学、電気回路解析の手法である電気回路学が必須である。また量子力学、信号処理、制御理論、計算機科学などの知見に従う。 学会世界的規模では「The Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE)」が電気関連の研究者の間で著名かつ最も有力な学会である。IEEEは非営利の研究団体であり、規格書、出版物や定期刊行物の発行や学会やワークショップの開催を行っている。IEEEの学会誌は数十種類に及ぶ各論に分かれて発行されている。IEEEは事実上世界最大の学会である。 海外では他に英国の「The Institute of Electrical Engineers (IEE)」がよく知られている。 日本の研究団体としては電力エネルギーに関係する分野では電気学会(IEEJ)が、通信システム・電子デバイス・情報処理ではこれら分野を網羅する電子情報通信学会(IEICE)が有名である。また電子工学分野では応用物理学会(JSAP)、情報工学分野では情報処理学会(JPSJ)で活動する研究者も多い。 関連項目外部リンク
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