|
Article on other languages:
|
隠しコマンド(かくしこまんど)とは、コンピュータプログラムに用意されながら、取扱説明書や仕様書には記載されないコマンド(命令・操作)である。
概要今日では、コンピュータゲームに於ける物が有名だが、古くはコンピュータ製品の一部にも、設計時に用意されながら、諸般の事情によりユーザー(消費者)には公開されていない、非公開・動作未保証のコマンド(関数など)もあった。その一方で、プログラムに仕掛けられたバックドアと呼ばれる、不正な通信に利用される接続経路を利用するためのパスワード等も、この隠しコマンドの範疇に含む事ができよう。(不正利用に関してはバックドアの項を参照のこと) これらは所定の操作を行う事で、本来のプログラム本体の仕様書・取扱説明書には無い機能(イースター・エッグとも呼ばれる隠し要素)を、利用者に提供する事ができるよう作られている。 コンピュータゲームコンピュータゲームに於いては、チートコードとも呼ばれ、一定の隠し要素(チートモード)を呼び出す際に利用される。(チートの項を参考の事) これらの古い物では、いわゆるデバッグモードと呼ばれる、製品になる以前の動作テスト段階で組み込まれた機能である場合や、プログラマーが製作中に意図して組み込んだ遊び心としての物であったが、日本において1980年代中場から後半には、これら隠しコマンドを組み込む事で、消費者にゲーム本来の楽しさとは別に、隠しコマンドを探す・使う楽しみを提供できるとして、ゲームメーカーが企画開発段階から意図的に組み込む事が流行した。中には、この隠しコマンドを利用しないと「誰がプレイしても絶対的にゲームをクリアする事は不可能」という本末転倒なゲーム(これらには俗にクソゲーと呼ばれた物に多い)まで登場した。 これを最も先鋭化させ、上手に利用したゲームがドルアーガの塔といわれている。 その一方、同時代にはゲームを紹介する雑誌が多数あったが、これらの雑誌でいち早く隠しコマンドを発見・掲載する事が雑誌の売上に繋がったため、各誌出版社はこぞって隠しコマンド情報の収集に奔走した。中にはゲームソフトをリバースエンジニアリングで解析して掲載したり、開発スタッフに金品を提供して情報を入手しようとする所まであった。また、1980年代後半以降のテレビゲーム雑誌が乱立した時期には、ゲームソフトと雑誌の相互販売促進タイアップの一環として、意図的な隠しコマンドが組み込まれたケースも少なくない。この場合、雑誌は特集記事などとしてそのゲームソフトを大々的な記事とする代わりに、独占情報として隠しコマンドを発表するといった販売戦略が取られた。 現在ではゲーム雑誌が開発者側から「ゲームソフト発売からX日経ったら記事として公開してもよい」などの条件をつけて、隠しコマンドも含めてあらかじめ資料の供給を受けるケースが多く、たとえ偶然発見した読者からの報告などがあったりしても勝手な公開は許されない。 今日では、コンピュータゲームの難易度を極端に高くし過ぎると、いわゆるマニアにしか受けないゲームとなり売上に悪影響を及ぼすため、程々の難易度を設定するゲームが増えた関係で、プレーヤーに極端に有利な条件を提供する隠しコマンドは少なくなった。その一方で、ゲームの表現力やゲーム媒体の情報記憶量増大に伴い、オマケのゲームを呼び出せる隠しコマンドや、ゲーム中のキャラクターを色々に変更して遊べるオマケ要素を呼び出せる物が登場している。 また日本以外の国では、ゲームの長期間の売上を確保するため、ゲーム発売後に一定期間をおいてメーカー側からチートコードを発表し、徐々にゲームの難易度を下げさせる事で、最初の内は難しそうだからと敬遠していたユーザーの発掘を行うマーケティング手法もある模様だ。 その他のコンピュータ製品コンピュータ製品の中にあっても、この隠しコマンドと呼ばれるコマンドが幾つか存在する。これらは、ハードウェアや基本ソフトウェア設計時に搭載はされたが、利用する事で不具合が発生しやすい事が後に判明、消費者からのクレームを恐れて取扱説明書などに記載されないケースなどである。古くパーソナルコンピュータ(当時はマイコンとも呼ばれた)では、ROM BASICが搭載されていたが、BASICのコマンド上などに於いて隠しコマンドがある製品が稀に見受けられた。 家電製品家電製品の一部にも隠しコマンドが搭載されていることがある。これらは主に製品のテスト、(技術者による)製品の整備、店頭への展示用に特殊な表示をさせるなどを目的として搭載されているのがほとんどであり、一般の消費者が使用することは念頭とされていない(一般の消費者がマニュアルに記載の無い手順でスイッチなどを操作したときに偶然にこのモードに切り替わることもある)。故意に隠しコマンドを使用して製品に不具合を生じさせたときには、修理の場合に保証期間内でも保証が適用されないこともあるので、注意が必要である。 電話番号電話番号には、「特番」と呼ばれる3桁の電話番号が存在する。よく知られているところでは消防・救急の「119」(米国では911)、海難事故の118、警察直通の110番がある。ただこの特番の中には上に家電製品で述べたような技術・サービス用の電話番号も存在している。線路試験受付というのがそれで、一般にはアナウンスされてはいないが、この番号にダイアルすると交換機側で所定の音声信号(一定周波数の音)が一定時間流れる。 これはあくまでも電話機接続の技術者のためのチェック用であるため、一般の利用は想定されていないし、奨められない。日本では一般よりは故障受付の113や通話中調べの114のサービスを利用すべきである。 有名な隠しコマンド注意:この記事は資料として情報を提供する目的のみにて掲載されています。実際に使用した場合に於いての責任は負いかねますので、実際の使用、実験などには自己責任にてお願いします。 コナミコマンド詳細はコナミコマンドを参照 ファミリーコンピュータ版『グラディウス』に搭載されていた。ゲーム中に一旦停止(ポーズ)して「上・上・下・下・左・右・左・右・B・A(A・Bはそれぞれの操作ボタン)」と入力する事で、即時に最強武装状態になるというもの。ファミコン版『魂斗羅』をはじめ家庭用ゲーム機向けの同社別タイトル製品でも同種のコマンドが組み込まれていたため、メーカーの名を取ってコナミコマンドと呼ばれた。ゲームによっては同操作をした直後に自爆するなど別の効果が出るものもある。 PC-1245/1250シャープより1983年頃に発売されたこのPC-1200シリーズ前中期のポケットコンピュータは、当時流行したBASICによるプログラミングの入門機として安価(PC-1245で17,800円)であった事から、カシオのPB-100シリーズと並んで大いに人気を博した。しかし後に、同機に PEEK ・ POKE ・ CALL という、従来はデスクトップ機やポケットコンピュータでも高級な機種にしか搭載されていなかった機械語関連のコマンドが搭載されていた事が発見されたために、当時のマイコン少年を熱狂させる原因となった。これにより、ゲームも作れたほか、様々な利用方法が発生したためである。 これらの機械語関連隠しコマンドは、下手に実行すれば本来は安定性やプログラミングし易さが売りの筈のポケットコンピュータを、暴走させかねない危険なコマンドであったが、予め用意されていた文字と記号しか扱えないはずのポケットコンピュータで、ドット絵と呼ばれる画面表示を最大限利用したり、一音程しか扱えない同機に在って、様々な音程(周波数帯域で指定)を出させる事が可能であった。同機は2000年代に到っても熱心なユーザーを持つ程で、長らくマイコンBASICマガジン等のプログラム投稿誌に、投稿プログラムが掲載され続けた。 なお後継コストダウン機種のPC-1246では、このコマンドが抹消された。(PC-1246SにはPOKEとPEEKのみ実装)このためPC-1245は発売から既に20年以上経過した今日でもネットオークション上で高値取引されており、機械語プログラミングの関連書籍すら6,000円の値段が付いている模様である。 ソニー製の一部のカラーテレビ
なお表示テストモード中の操作方法については割愛する。 関連項目 |
This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
Mercedes Car
This site monitored by SitePinger.net