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0系・10系電車(0けい・10けいでんしゃ)は、長野電鉄の一般列車用車両。 製造当時は逼迫していた朝ラッシュ時間帯の通勤通学輸送を意識して企画・製造された経緯からOfficemen&StudentsCarの頭文字を取り、OSカーと呼ばれている。 ここでは、1966年(昭和41年)に製造された0系とともに、1980年(昭和55年)に長野 - 善光寺下間が地下化されるに伴い製造された10系についても述べる。
0系(1966年 - 1997年)0系は、単線区間が介在することによって車両編成や運転本数に制限のあるラッシュ輸送対策として、20m車体と片側4箇所の乗降扉を持つ車両として1966年(昭和41年)から製造された車両で、2両編成2本の計4両が製造された。全国で初めてFRPを車両正面の全面に採用した車輌であり、地方私鉄として積極的なラッシュ対策を施した事が合わせて評価され、1967年(昭和42年)度鉄道友の会ローレル賞を受賞した。 車体は、長さが19,500mm(連結器間20,000mm)、幅が2,740mm。客用扉は、1,300mmの両開扉を片側につき4ヶ所備えるが、運転台直後にも座席を配置している。座席はロングシート。定員160名(座席54名)。 台車はインダイレクトマウント式(オイルダンパ併用コイルばね)、ペデスタルであり、密封ころ軸受けを採用した。台車形式はNA-18形およびNA-18A形(モハ0)、NA-18T形およびNA-18AT形(クハ50、いずれも日本車輌形式)であり、前者が車輪径910mmであるのに対し、後者は車輪径860mmであった。 4扉構造が採用された背景として、長野電鉄沿線には各種の学校が存在し、長野側都心エリアだけでなく途中駅での乗降が錯綜することがあった。観光輸送も考慮した座席数の多い2扉車では、19m級車体の1100系3両編成を以てしても乗降時間の延びによる遅延が多発。特に冬季の乗降遅延は緊急の改善が必要とされ、その抜本的対策として国鉄の通勤型車両と同様の構造にしたものである。 主目的の通勤通学対応もさる事ながら、山の内線の急勾配を配慮した大出力モーターを採用していたことから、長野電鉄全線で幅広く運用された。特に、朝ラッシュ時間帯は2編成を連結し4両編成とし、線内最大輸送力列車として重要な存在だった。 しかし、増備は利用客の減少に伴い中止された。 最終的には主に長野 - 湯田中(須坂・信州中野)で運用されたが、ワンマン化改造が難しく電気制動を持たないなど運転上の制約もあり、長野オリンピックを目前に控えた1997年(平成9年)、3500系・3600系に置き換えられる形で廃車された。 廃車後、しばらくはモハ1-クハ51の編成が静態保存を目的として須坂駅構内に留置されていたが、現在は解体されてしまい現存しない。 10系(1980年 - 2003年)長野 - 善光寺下間が地下化された際にA-A基準に適合する車両が必要になったため、2両編成1本が1980年(昭和55年)に製造された。当初は地下化に伴い前述の0系、2000系、1500系以外の適合しない全車両を当系列で置き換える構想もあったが、コストの点から東急5000系の譲受車である2500系・2600系の導入になった。 0系から設計変更された箇所が多く、こちらは新OSカーと呼ばれている。 0系との主な相違点
定員160名は0系と同じだが、座席定員は62名となった。 台車はスイングハンガー方式(オイルダンパ併用単列二重コイルばね)、ペデスタルとなり、台車形式はNA-36形(モハ10)、NA-36T形(クハ60、いずれも日本車輌形式)と称した。 10系は一般運用型とされていたが、クロスシート設置を意識した窓配置と、優等列車での運用を意識した高出力電動機を採用したとも言われている。なお0系との併結が可能で、4両編成で使用されることもあった。 信州中野 - 木島、屋代 - 須坂の全列車ワンマン化が実施された後は、長野 - 湯田中の専用となった。 その後、同区間も普通列車のワンマン化を実施したが、当車はその対応工事が行われず、平日ラッシュ時に車掌乗務で長野 - 須坂間を1往復するのみとなった。しかし木島線の廃線で3500系が余剰になり、これを転用することで車種統一によるコストダウンが可能になったことから製造から20年程度にもかかわらず2003年(平成15年)3月2日のイベント運用を最後に廃車となった。 廃車後、現在は須坂駅構内に留置されている。 編成0系
10系
参考文献
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