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現金自動預け払い機(げんきん じどう あずけばらいき/ATM, Automated Teller Machine) は、通常、紙幣(及び硬貨)、通帳、磁気カード等の受け入れ口、支払い口を備え、金融機関や貸金業者、現金出納を行う業者の提供するサービスが、顧客自身の操作によって取引できる機械を指す。元々は都市銀行の店舗に設置され、普通預貯金の預け払いに用いられ出したが、今日、金融機関はもとより小売店や公共施設などに幅広く設置されている。また、普通預金以外の取引や現金を介さない取引も広く取り扱うよう進化しており、自動取引装置、自動窓口機などとも呼ばれる。
機能主要取り扱い業務ATMは、以下のような業務を取り扱う。
上記の業務に必要な媒体を取り扱うため、紙幣、硬貨、通帳、帳票類、磁気カードなどの挿入・支払い口と、案内や操作のための表示画面、操作鍵(キー)などを備える。近年のものは操作部に画面表示と一体化した液晶タッチパネルを採用したものが多い。 利用者認証日本では機器利用者の本人認証のために磁気情報が記録された専用のカードまたは通帳と、通常4桁の暗証番号を用いる。かつては暗証番号そのものを平文(暗号化がまったくされていない状態)のままで磁気ストライプに記録していた(生暗証)が、ツールを使って容易に読み取ることができるため、旧富士銀行の盗難キャッシュカード事件(1993年7月19日最高裁判決。「判例時報」第1489号111頁以下を参照)を契機に、現在は暗証番号はカードに記録せず、入力した暗証番号は、ホストコンピュータ上の口座登録情報と照合されるようになっている(カードに暗証番号を記録しない方式への変更をゼロ暗証化と称した)。 しかし、暗証番号の詐用に加え、近時はカードの磁気ストライプ自体の複製により預金が不正に引き出される被害が相次いで問題となっており、以下の取り扱いが一部の銀行、信用金庫等で始まっている。
数字入力・表示時の配慮視覚障害者への対応として、タッチパネル以外に、ボタンでも数字を入力できるようにしている機種もあり、また、点字による表示および音声案内機能を持たせたものもある。ゆうちょ銀行のATMは視覚障害者の操作性確保のために、全ての稼動機に数字ボタン・点字・音声案内機能を備えるほか、富士通の民間事業者向け汎用ATM「ファクト・ブイ」(FACT-V)には案内音声を聴取できる受話器が標準装備となっており、この受話器に暗証番号、金額等を入力できるボタン式キーを備えているが、稼働中の機種についてはタッチパネルのみでボタン式キーを省略した機種が多く、利用の支障となることが多い。なおこれとは別にコンビニATMは、筐体を小型化するためタッチパネルが垂直配置であり、狭隘な店内において入力が盗み見られる事を防ぐため、ボタン式数字盤が周囲を囲われた形状で右下方に独立した機種への置き換えが進んでいる。 また、設置者によっては画面の上に視野角を意図的に狭くする偏光膜を貼付し、上記のような入力を盗み見られる事件を防いでいるところもある。 音声案内前述の音声案内は、視覚障害者だけでなく健常者にとっても操作をサポートする役割を果たしているが、日本語の他に英語での案内も可能となっている機種を設置している金融機関もある。三菱東京UFJ銀行(旧UFJ銀行の日立製作所製の機械のみ対応)と知多信用金庫(愛知県)、三井住友銀行のATMでは英語のみならず、ポルトガル語・中国語・韓国朝鮮語の表示も可能となっている。 営業時間一般に金融機関では、平日8時45分から19時までと土曜9時00分から17時について稼動し、金融機関の支店よっては、日・祝と大型連休、年末年始は現在も非稼動のところもあるが、近年は大幅に営業時間帯を拡張した箇所も多く出現している。特にコンビニエンスストアのATMは、店舗の営業に合わせて通例24時間稼動し、利用者の取引銀行等の定める時間内で、利便性の幅を拡げている。 ただし、平日18時以降と一部の金融機関では土曜14時以降については時間外手数料が徴収される場合も多い。そのため手数料を無料化する銀行や、一定の取引条件(給与振込みや各種料金の自動引落し等)で手数料を無料化するなどの特典を設け、他行との差別化、顧客の囲い込みを行う銀行が多い。近年では土曜日の時間外手数料を休日扱いにしている金融機関が多い。なお、ゆうちょ銀行(郵便局)は郵政省・日本郵政公社時代から時間外及び休日の手数料が無料である。 設置主体基本的には各金融機関により、営業店に併設される。現在は普通、相互接続により提携金融機関の取引もできるようになっている。一つの管理行のもと、数個の金融機関が共同で運営し、各預金者が無料で利用できる共同出張所の形態もある。なお、提携金融機関の取引には通常、手数料が徴収される。 過去には、銀行界が運営会社(日本キャッシュサービス/NCS)を作り、共同ATMを駅などに設置していたが、金融機関の業態間におけるオンラインの相互接続が進んだことにより、事業を終了し解散した経緯がある。しかし近年、銀行・コンビニエンスストア・警備会社などが出資する共同運営のコンビニATM設置のため株式会社イーネットなどを立ち上げ、設置台数を急激に増やすなど、共同ATM設置がすすんでいる。 主要メーカー
ほか、かつては東芝も扱っていたが、事業部門を沖電気工業に売却し、現在は撤退している。 防犯各社のATMとも、日本自動販売機工業会のレベル2相当以上の手工具破壊耐力があるといわれているが、建設機械を使ったATMコーナーの破壊事件が相次いでおり、一層の対策を求められている。
また、防犯上当然のことながら、ATMの製品カタログはユーザー(金融機関)の限られた担当者やエンジニア以外は請求・閲覧できない。 関連項目外部リンク
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