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ポルトガル語 (Português Pt. [puɾtuˈgeʃ] Br. [poɾtuˈges] )は、主にポルトガル およびブラジル で使われている言語である。ラテン語 から発展して形成された言語で、同様の歴史をもつスペイン語 やフランス語 、イタリア語 やルーマニア語 などとともにインド・ヨーロッパ語族 イタリック語派 に属する。
16世紀 半ば、日本人が最初に接したヨーロッパ言語である(日本とポルトガル語 を参照)。
話者分布
ポルトガル語の分布
ポルトガル語の話される地域(詳細は地図をクリックすること)
国または地域
母語話者
話者
人口
(2005年)
アフリカ州
アンゴラ 1 , 7
60%
不明
11,190,786
カーボベルデ 5
4%
72%
418,224
ギニアビサウ 2, 6
不明
14%
1,416,027
モザンビーク 1
9%
40%
19,406,703
サントメ・プリンシペ 2, 5
50%
95%
187,410
赤道ギニア 2, 5
50%
95%
523,040
非公式:
ナミビア 2, 3
20%
20%
2,030,692
南アフリカ共和国 3
2%
2%
44,344,136
アジア州
東ティモール 2
不明
15%
1,040,880
マカオ , 中華人民共和国
2%
3%
449,198
非公式:
ダマンとディウ , インド 2
10%
10%
不明
ゴア , インド
3-5%
5%
不明
ヨーロッパ州
ポルトガル
100%
100%
10,566,212
非公式:
ルクセンブルク 3
14%
14%
468,571
アンドラ 4
4-13%
4-13%
70,549
フランス 4
2%
2%
60,656,178
スイス 4
2%
2%
7,489,370
アメリカ州
ブラジル
99%
100%
186,112,794
非公式:
パラグアイ 4
7%
7%
6,347,884
バミューダ 4
4%
4%
65,365
ベネズエラ 4
1-2%
1-2%
25,375,281
カナダ 4
1-2%
1-2%
32,805,041
オランダ領アンティル 4
1%
1%
219,958
アメリカ合衆国 4
0.5-0.7%
0.5-0.7%
295,900,500
1 公式統計、モザンビーク - 1997年; アンゴラ - 1983年
2 政府、カトリック教会による予測
3 公的なポルトガル語教育
4 移民の人数から
5 ポルトガル語系クレオール言語 の話者数
6 ポルトガル語系クレオール言語話者の大部分
7 ポルトガル語系ピジン言語 と簡易ポルトガル語が共通語として他部族とのやり取りに使われている。アンゴラ人の30%はポルトガル語のみを解するモノリンガル である。他の国民もポルトガル語を第二言語 とする。
ポルトガル語を母語とする人口は、約2億人である。ポルトガル の人口は1000万人程度だが、1億8000万人の人口を抱えるブラジル の公用語 になっているため、話者人口は多い。ポルトガルおよびその旧植民地に分布し、世界で7番目または8番目に大きな話者人口を有する。複数の大陸にまたがって話される数少ない言語の一つでもある。現在ポルトガル語を公用語 としているのは、以下の諸国と地域である。
マカオを除く8カ国はポルトガル語諸国共同体 を結成している。 ほかにカリブ海 の諸島など、ポルトガル語と現地の諸言語が接触し形成されたクレオール諸語 (Crioulos ) が、ポルトガル語と並んで話される地域もある。このほか、欧州連合 の公用語としても扱われている。
ポルトガル語と最も近い主要言語は隣国のスペイン語である。ポルトガルは1129年 にレオン王国 から独立した国家であり、現在のポルトガル語の祖先はポルトガル北部に隣接するスペイン北西部のガリシア 地方の言語である。現在でもガリシア語 は残っており、ポルトガル語との差異は小さい。
方言
音韻と表記
ポルトガル語圏で最大の人口を擁するブラジルとそれ以外では、文法や語法などに若干の違いが生じている。その違いに配慮しつつ、以下ポルトガル語の特徴を記す。
記号が二つ並んでいるものは、右が円唇 、左が非円唇 。
ブラジルではイの音になりがちな語末の e がポルトガルでは非円唇中舌狭母音 になる。
例: tarde - /ˈtaɾdɨ/ (Pt), /ˈtaɾdʒi/ (Br)
多くの母音が無強勢 部で狭母音 になる。以下は無強勢部の発音。
a: /ɐ/
e: 語頭 /i/ , 他の位置/ɨ/
i: 全ての位置 /i/
o: 語頭の o, ho- /ɔ/ , 他の位置・"honesto" とその派生語 /u/
u: 全ての位置 /u/
pronúncia /pɾuˈnũsiɐ/ , elemento /ilɨˈmẽtu/
ポルトガルでは語末の e, o が発音されないことがある。
強勢のある /ɐ/ は、a または â で書かれ、多く鼻音の前に現れる。
二重母音:
ai: /aj/
ei: /ɐj/
êi: /ej/
éi: /ɛj/
oi: /oj/
ói: /ɔj/
ui: /uj/
au: /aw/
eu: /ew/
éu: /ɛw/
iu: /iw/
ポルトガルでは ei はアイに近い発音になる。
ou は二重母音だったが、今は普通単母音 /o/ で発音される。
鼻母音
/ĩ/
en /ẽ/
: un
: an
: on
ã の発音は、ブラジルでは後舌のア(暗いア)の鼻母音なのに対し、ポルトガルでは前舌のア(明るいア)の鼻母音であるが、両者ともに /ɐ̃/ であらわされる。
ão, 語末-am /ɐ̃w̃/
ãe, ãi /ɐ̃j̃/
ãe /ẽj̃/
õe /õj̃/
ui /mũj̃/
フランス語同様鼻母音 を有するが、二重鼻母音はポルトガル語独自である。
bom dia /bõ di.ɐ/ (Pt), /bõ dʒi.a/ (Br)
muitas estações /mũj̃tɐʃ iʃtɐsõj̃ʃ/ (Pt), /mũj̃tas estasõj̃s/ (Br)
記号が二つ並んでいるものは、右が有声音 、左が無声音 。網掛けは調音 が不可能と考えられる部分。
ti や di, あるいは語末の te や de はブラジルではチやヂという発音になるが、ポルトガルではティやディ(あるいはトゥやドゥ)のままである。
音節末の s や z は、リオやポルトガルではシュの発音になる。
R はスペイン語とほぼ同じ。すなわち、語頭の r と 他の位置での rr は /r/ で、語頭以外の r は /ɾ/ で発音される。ただし、ブラジルでは /r/ は [x, h] などで発音される(もとは有声口蓋垂摩擦音 やそれが無声化した[χ]でも発音された)ので、特にブラジル音の表記には /x/ を用いる。なお、近年ポルトガルでもブラジル式に発音する傾向がある。
ポルトガル綴りにおける音節末の c, p は、ブラジル綴りでは脱落する。これらの多くはポルトガル、ブラジルともに発音されない。ブラジル綴りで脱落しないものは、常に発音されるが、ポルトガルでは一定しない。またこの子音字の前の母音は、ポルトガルでは無強勢部でも必ず a /a/ , e /ɛ/ , o /ɔ/ で読む。
例:acção(ポルトガル)、ação(ブラジル)/aˈsɐ̃w̃/
語頭で無声子音の前の ex- は、ポルトガルでは "ech" または "eich" のように読む。
expôr /ɨʃˈpoɾ/ または /ɐjʃˈpoɾ/
軟口蓋音 ch /ʃ/ , j /ʒ/ , lh /ʎ/ , nh /ɲ/ の前の強勢のある e は、ポルトガルでは /ɐ/ と読む。
qu はポルトガルでは前母音 (e, i)の前で /k/ とも /kw/ とも発音されるが、ブラジルでは /kw/ は qü と書かれる。g も同様。
音節末のLは、いわゆるdark L (暗い L)で発音されるが、ブラジルではウと発音されることがある。
Pt: Portugal /puɾtuˈɣaɫ/
Br: Brasil /bɾaˈziɫ/ , /bɾaˈziw/
ポルトガルではスペイン語と同様に /b/, /d/, /g/ が口母音間で摩擦音 [β], [ð], [ɣ] になる。前後に鼻母音がある場合は摩擦音化しない。
e, i の前で c は /s/, g は /ʒ/ で発音される。
アクセント
強勢の位置は、必ず語末から1~3番目の音節にある。アクセント符号などがないときは、二番目にある。語末に子音 l, r, z や、 i, u の口母音または鼻母音、ã またはティルの付いた二重母音字がある場合は、語末に強勢がおかれる。他の音節に強勢が来る場合は、アクセント符号が付く。語末の s の有無は強勢位置の変化に影響しない。
スペイン語で a, e, o を強母音、i, u を弱母音ということがあるが、ポルトガル語では「全て強母音」である。すなわち「―学」を意味する接尾語は -logia だが、強勢は -gi- にある。
標準的ではないが、アクセントのある音節が s あるいは z で終わる語はブラジルではイがついた発音になることがある。
例:vocês /voˈsejs/ rapaz /xaˈpajs/
音韻対応
p, b の後の l の多くは r へと変化した。
例(スペイン語との比較)
blanco(西)- branco(ポ)「白」
playa(西)- praia(ポ)「浜辺」
アルファベット
文法
名詞と形容詞は性数一致 する。複数形は他の西ロマンス語と同様、語末に -s または -es をつける。ただし -al, el など l で終わるものは -l を -is に変え、 -ais, -eis などになるが、-il はその語末音節に強勢があれば -is, なければ -eis となる。また -ão は基本的に -ões になるが、-ães または -ãos になるものもある。女性形はスペイン語と同様、男性形が -o に終わるものは -a に変え、子音で終わるものは -o をつける。-ão の女性形は -ã もしくは -ona となる。-es や -a などを付加した結果音節が増えた場合、原形にあったアクセント記号はなくなることがある。綴字 m による鼻母音で終わる語は、-ns になる。
ポルトガルでは2人称代名詞としての親称 tu(単数)と vos(複数)が残っているが、ブラジルでは3人称の活用になる você(s) のみにほぼ代替されている。そのため、ブラジル式で勉強する場合、動詞の活用は各時制ごとに6つではなく4つ覚えればよい。ただし、2人称目的格の te は用いるなど、同じ相手に対して(文法上の)2人称と3人称の混同使用も見られる。また、ブラジル南部の移民はアルゼンチン なまりのためしばしば2人称単数代名詞として vos を用いる。
英語では be + 現在分詞で表現される現在進行形の表現が、ブラジルでは estar + 現在分詞であるのに対し、ポルトガルでは estar a + 不定詞である。
例:Sandra está cantando.(ブラジル)、Sandra está a cantar.(ポルトガル)。意味はどちらも「サンドラは歌っている」
ラテン語にもない(正確には中世スペイン語に存在したが)接続法未来を有する。
例:Liguem-me quando vocês chegarem à França.(きみたちがフランスに着いたら電話をしてくれ)
不定詞 を活用させることができる。この活用は「人称不定詞」という。規則動詞では接続法未来と同形である。
例:É natural ficarmos tristes após a morte do nosso melhor amigo.(われわれの最良の友人の死をわれわれが悲しむのは当然です)
語彙
参考として、食べ物を表すポルトガル語とラテン語 の単語を示す。順にポルトガル語、ラテン語、日本語である。
água aqua 水
limão citreum レモン
manteiga butyrum バター
pão panis パン
queijo caseus チーズ
sal sal 塩
vinho vinum ワイン
ポルトガル語 もスペイン語 と同様にアラビア語 からの借用語は多いが、それらの及ぼした影響はスペイン語に比べはるかに小さい。レコンキスタ が早期に完了したポルトガルではイスラム教徒の強制改宗や追放などもスペインより早く行われ、それに伴いアラビア語系の借用語も追放されていった。現在でもポルトガル人がスペイン人をさして「あいつ等スペイン人はモーロ人との混血だ」と優越感に浸ることがあるという(同様の感情は、アンダルシア、ムルシア人に対するスペインの他の地域の住民の反応に見られる)。
ポルトガル語の挨拶
Boa noite/Durma bem.
こんばんは(前者はお休みの意味でも使う。後者は完全にお休みの意味。)
Passe bem/Fique bem.
お元気で
ブラジルでは「さようなら」の表現としては1がよく使用される。 2はポルトガルの「さようなら」の表現。ブラジルでは永遠の別れを指すので使用は控えた方が良い。 3は「ごきげんよう」という感じの挨拶の仕方で少しフォーマル。 4は直訳すると「また明日ね~」という感じで明日会う事が決まっている場合。 「また来週」という風に言いたいのなら、Até semana que vem. 直訳すると「来るであろう来週まで」
Obrigado(女性はObrigadaと言う)
ありがとうございます。
Tudo bem?
元気ですか?(調子はどうだ?という意味でも使う。)
Tudo bem/Bem/Mais ou menos/Mal (Tudo mal)
元気です。 良好です。まあまあです。 悪いです。(最悪だ。)
(Há) Quanto tempo!(Quanto tempo não o vejo!の略)
お久しぶりです。
Quem está a falar?(ポルトガル)
Quem está falando?(ブラジル)
どちら様ですか?(「誰が話していますか?」、電話で)
Quem é você?
どちら様ですか?(見知らぬ人と遭遇した時)
日本とポルトガル語
1543年 (年代については諸説あり)、「鉄砲伝来 」として記憶される種子島 へのポルトガル人漂着という出来事が発生、ポルトガル人 ・ポルトガル語は、文献で確認できる範囲で、日本人が直接接した初のヨーロッパ人・ヨーロッパ言語となった。
以後、イエズス会 によるキリシタン 布教とマラッカ ・マカオ を相手とする南蛮貿易 (主に近畿 ~九州 地方)においてポルトガル人が主要な役割を果たしたので、この時代に日本にはいった文物とともにポルトガル語起源の語彙が日本語 に定着した。以下がその例である。[1]
ポルトガル語起源の日本語(ウィキペディア英語版) も参照
キリシタン関係 キリシタン デウス (※ラテン語も同形) バテレン イルマン クルス 日本人キリシタン名(小西行長 の洗礼名アゴスティニョ、内藤如安 、細川ガラシャ 等)
衣服関係 合羽 襦袢 ボタン
食品・嗜好品 タバコ パン ボーロ バッテラ 金平糖 ボーブラ(一部地域の方言で「カボチャ 」)
その他 カルタ トタン ビードロ バンコ(一部地域の方言で「縁台」)
欧州の言語に対して日本国内で編纂された最初の辞書は『日葡辞書 』(にっぽじしょ)と呼ばれている。1603年 に完成しており、ポルトガル語を通じて当時の日本語の発音を知ることもできる。日本語ポルトガル語辞書は日葡辞典と呼ばれることが多い。
1639年 にポルトガル人追放令が出され、相前後して完成した鎖国体制において、日本人が接する主要なヨーロッパ人・ヨーロッパ言語はオランダ 人・オランダ語 に取って代わられた。明治以降も、日本人にとって重要なヨーロッパ言語は、近代化のモデルとした国々の言語(英語 、フランス語 、ドイツ語 等)であり、近・現代の日本においてポルトガル語が占める位置は、クラシック音楽 用語に影響を与えたイタリア語 や、文学や社会思想・運動方面に影響を残したロシア語 に比べても、相対的に低いものであったといわざるを得ない。まとまった数の日本人がポルトガル語と深く接する機会は、むしろ日本の外、ブラジル への移民 を通じてであったといえる。第二次世界大戦 後も基本的に状況は変わらず、ポルトガル語起源の外来語も音楽関係(サンバ 、ボサノヴァ 、ファド 等)他少数にとどまった。
日本および日本人とポルトガル語の関係をめぐる状況が大きく変化するのは1980年代 以降である。この時期から日系ブラジル人 の「出稼ぎ」を機にブラジル国籍の人口が増加し(とくに1990年 の出入国管理法 改正がこの傾向を促進した)、2004年 現在ブラジル国籍の外国人登録者数は286,557人に達している(法務省 入国管理局 統計による[1] )。この数字を機械的にあてはめれば、現在の日本社会には、バイリンガルも含めたポルトガル語の使用者が30万人近く存在していることになり、先に述べた「南蛮・キリシタンの時代」以来の、ポルトガル語との濃密な接触の状況が発生しているといえる。これが日本社会の「多言語・多文化」状況や日本語そのものにどのような影響を与えるかは未知数であるが、今後の推移が注目される。特に、ブラジル系住民を多く抱える関東地方 及び東海地方 のいくつかの地方自治体 では、既にポルトガル語は住民サービスに不可欠の言語のひとつとなっている。
その他、Jリーグ の発足等を機にサッカー が日本の国民的スポーツとして定着するにともない、強豪国ブラジルのサッカーにまつわる単語(ボランチ 、エラシコ 等)が取り入れられ、またチーム名がポルトガル語をもとにして命名される例があらわれた(東京ヴェルディ やジュビロ磐田 等)。またサンバ やカポエイラ を愛好する人やグループが日本国内で増えており、バトゥカーダ 、パシスタ 、ジンガ 等の単語や、ブラジル料理 であるシュハスコ やフェジョアーダ 等といった料理名なども知られつつある。
また、1992年 に放送されたNHK の大河ドラマ 「信長 KING OF ZIPANGU 」では、宣教師ルイス・フロイス に扮したナレーターが、毎回のナレーションの締めくくりにポルトガル語で挨拶を行い、話題になった。
スペイン語との比較
ポルトガル語 はスペイン語 に非常に似ている言語とされている。 発音が似ていたり、つづりが似ていたり、単語や語彙の意味が同じなど至るところにその現象が見られる。
スペイン語 の表現より引用。
「Buenos días」(ブエノス・ディアス)= おはようございます。(お昼ご飯を食べるまで)
「Buenas tardes」(ブエナス・タルデス)= こんにちは(日がある間)。
「Buenas noches」(ブエナス・ノーチェス)= おやすみなさい。
比べて見るとつづりにかなり類似点が見られる。スペイン語の挨拶では上記のように複数形が用いられるのに対し、ポルトガル語では単数形を用いる。
どちらの話者も母語で両者と会話した場合、殆どの内容を掴む事が出来るとされているが、それは教育水準や環境により理解出来る話者と出来ない話者もいる。特に南米のスペイン語圏とブラジル間ではバラつきが多い。ヨーロッパ ではスペイン 、ポルトガル とも比較的出来る話者の割合が多い。また、南米ではポルトガル語圏の話者の方がスペイン語 を理解しやすく(8割理解できる)、スペイン語 圏の話者はポルトガル語を理解し辛い(5割ほどしか伝わらない)といった説もあるなど、詳細は不明。ただし、ブラジルではイスパノ・アメリカ諸国の大統領就任式のニュースなどはテレビで翻訳なしで流れ、それはそのまま理解される。
スペイン語のアンダルシア方言 と類似する点がいくつか挙げられる。"Ch"はスペイン語では/tʃ/と発音するが、アンダルシアの一部ではポルトガル語と同様に/ʃ/と発音する。また、二人称の使い方も類似しており、アンダルシアでは二人称複数の vosotros をほとんど使わず、文法上三人称扱いである ustedes を親称としても用いる(ポルトガル語でもほとんどの場合文法上三人称である vocês を用いる)。単数の場合も tu の使用頻度は低く、本来敬称であった você(スペイン語のustedに相当する)を広く用いる。一方、「s+子音」の s は/ʃ/と発音するのは、カスティーリャ方言に似た特徴だといえる(カスティーリャ方言の「s+子音」の s は[ʃ]に近い/s/音で発音されるため)。また、ポルトガル北部の方言では ch を/tʃ/と発音するなどカスティーリャ方言に近くなる。
ブラジル 南部のアルゼンチン 、ウルグアイ との国境付近では、移民によってポルトゥニョール・リヴェレンセ (pt:portunhol )と呼ばれるスペイン語との混合語が話されている。ウルグアイのリベラ市とブラジルのサンタナ・ド・リブラメントは繋がった双子の都市となっているが、そこではポルトゥニョール・リヴェレンセ と呼ばれる言葉が話される。
脚注
^ 16世紀末から、マニラ 貿易およびフランシスコ会 ・ドミニコ会 等の布教活動を通じてスペイン 人・スペイン語 との接触も密になり、かつこの両言語間では同源・同形の単語も多いので、いずれの起源か判別しがたい、または両者が混在している可能性が高い例もある。
参考文献
関連項目
外部リンク