スラッシュドット

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スラッシュドット (slashdot) とは、特に米国で有名な、コンピュータ関係のニュースを扱うWeb上の電子掲示板である。呼称は「スラド」「すらど」「/.」、日本サイトの場合には「/.J」。

他のウェブサイトで紹介されたニュースなどの要約をリンクと共に提供し、それに対して読者がコメント(意見)を書き込んでいく。それぞれの記事には50~700程度(過去最大は5687)のコメントがつけられる。(日本版では20~200程度、過去最大は1018)

目次

特徴

ニュース記事(「ストーリー」)は読者からの投稿(「タレコミ」)として編集者グループに提供され、それを各編集者が選択して掲載する、という方式が採られている。各記事には、匿名・非匿名関わらずに読者が自由に「コメント」を投稿することが出来る。

ある読者のコメントに対して、別の読者がプラス・マイナスの点数付けをする、モデレーションシステムの導入が特徴的である。コメントのモデレーションは+5~-1の範囲で変化する。通常の初期値は、アカウント(ID)を持ち、ログインしている読者は1、匿名(Anonymous Coward匿名の臆病者)として投稿した者は0である。モデレーションする権利はアカウント(ID)を登録して定期的にスラッシュドットを訪れ、かつ登録後一定の期間が経過した読者に、今までの投稿へのモデレーションなどを鑑みた上で、システムが無作為に与えるようになっている。ただし、モデレートする意志がない場合、ユーザー設定で「モデレートする意志」のチェックを外すことで、モデレート権は回ってこなくなる(デフォルトはオン)。またモデレート権は一時的なものであり、3日間のみ有効、かつ5つ以内のコメントに対して行使できる。さらに「メタモデレーション」という仕組みもあり、別な読者がモデレーションの結果に対し「公正・不公正」の評価ができる。これにより恣意的なモデレーションを抑止する効果を意図している。

また、アカウントを持つものは、投稿したコメントへのモデレーションや行ったモデレーションへのメタモデレーションに応じて「カルマ」と呼ばれるポイントが付与される。このカルマは、先のモデレーション権取得条件の一つであったり、投稿のモデレーション初期値を+2にすることができる(ただしこれを行うと代償としてカルマは下がる)など、若干の特典が得られる。なお、カルマの数値は実際に示されることはなく、ユーザは「たっぷり」などのような抽象的言葉でのみ知ることができる。

掲載された記事には内容に応じたトピックに属する。それぞれに対しトピックアイコンが用意されている。

また、トピックとは別にセクションという区別が設けられており、セクションローカルとして投稿されている記事は基本的にTOPページにタイトルだけが載る(編集者が決める)。例えばアンケート記事である「Slashdotに聞け!」などはセクションの一つである。

記事の傾向としては、多方面に及ぶ新技術に関するものから、セキュリティに関する情報、様々なマニアックなネタ、IT業界に関する経済的な記事を主とする。

建前上オープンソースを旗印に掲げているためか、大企業や市場を寡占する商品に対しては、蔑視的表現を用いた記事が掲載されることがあり、その度に記事が公平であるべきかどうかという議論が繰り広げられる。

歴史

スラッシュドットジャパン

slashcodeにはもともと「荒らし」「フレームのもと」「余計なもの」などのマイナスモデレーションを短期間に複数回に渡って受けた投稿者に対して、その後3日間投稿を制限することによって、悪質な投稿者を排除しようとする機能がシステムに組み込まれている。 しかし、システムに対する改善要望や編集者に対する提言や苦情、記事に頻出する誤字・脱字に対する指摘も「オフトピック」としてマイナスモデレートされることが多い。

スラッシュドットジャパンの歴史

  • 2001年 5月9日、スラッシュドットジャパンのベータテスト開始。
  • 2001年 5月28日、スラッシュドット日本版であるスラッシュドットジャパンが正式オープン。日本版の編集リーダーは、オリバー・M・ボルツァー
  • 2001年 8月1日、slashdot.ne.jpからslashdot.jpへとURLが移動。
  • 2001年 11月14日、slashcode 2.2 ベースのシステムへアップグレード。これにより、日記にトピックやコメントを付加できるようになった、コメント中のリンクにリンク先ドメインが明示されるようになった、ユーザーのメールアドレスのスクランブル機能が搭載された等、機能強化が行われた。[8]
  • 2003年 1月18日、シェアウェアの登録キーを含んだコメントを伏せ字化するという初のコメント削除[9]が行われる。
  • 2003年 9月15日、匿名投稿 (Anonymous Coward) への投稿規制が発表され、激しい議論[10]となる。
  • 2005年 10月15日、Slashcode 2.5 ベースのシステムへアップグレード。これにより、ストーリーの複数トピック・複数セクション対応、FoF(トモダチ、ファン、テキ、アンチ と翻訳された人間関係表現のための機能)の追加などの機能強化が行われた。[11]
  • 2006年 5月24日、RSS広告が試験的に開始された。[12]
  • 2006年 9月1日、Slashcode 2_5_119 のシステムへアップグレード。日記から直接タレコミする機能の実現により、タレコミが却下されても日記で閲覧可能になる、タレコミした日記本体とストーリーが共有されるといった日記系の機能が若干強化された。今回のアップデートは今後の布石となるもので、CSS化やテンプレートのアップデート、更なる機能の追加も予定されているとのこと。[13]
  • 2006年 10月30日、デザイン・テンプレートを大幅書き換えし、TABLEタグによるデザインからCSSによるデザインに大幅変更された。[14]
  • 2007年 12月25日、アレたま(本家ではFirehoseとよばれる機能、後述)、タグ、ブックマークの3機能が本家より移植された。[15]

スラッシュドット用語

スラッシュドット内で使われるかまたはスラッシュドットから発生したと思われる言葉

スラッシュドット本家・スラッシュドットジャパン 共通の用語

  • ./ - ドットスラッシュ(typo
  • AC(Anonymous Coward) - システムによって匿名投稿時に投稿者名として用いられる。匿名の臆病者の意。
  • ID - 事前に登録したアカウントの名前。IDが投稿者名として表示される。
  • Slashcode(スラッシュコード) - スラッシュドットのシステムプログラム。WikipediaMediawikiにあたる。
  • スラッシュドット効果 / Slashdotted - スラッシュドットで記事として掲載されたサイトにアクセスが集中する事。またその結果掲載されたサイトが高負荷状態となって閲覧不能な状態になること。
  • Firehose - スラッシュドット ジャパンにおける「アレたま」機能を指す。

スラッシュドットジャパンの用語

  • アレゲ - 使えそうで使えない微妙なもの一般を表す。
  • 用例: おまえはアレゲだな | アレゲなOS
  • アレゲ祭り - コミックマーケット
  • なのでAC - ~の部分はAC投稿する理由になるが、一般的に理由にならない理由が書かれていることが多い。
  • 用例: 実は中の人なのでAC
  • なのでID - ~の部分は上記と似ているが、あまり用いられることはない。特にアカウント(ID)持ちとして、自分の立場を明示する際(そのストーリーに思い入れがある場合など)に利用されることがある。
  • アレたま (アレゲのたまご, Firehose) - 編集者の記事掲載をユーザに手助けしてもらうシステム。ユーザーが記事掲載に至っていない保留・審査中のタレコミを閲覧して、スコアやタグを付けることができる。表に掲載されていない話題であれば編集者が掲載する可能性が高くなる[16]とのこと。
  • スルー力(するーりょく・するーちから) - 日本のオープンソースコミュニティで活動する高林哲が氏のブログ上で同語を使用[17]、情報処理技術者らが珍奇な現象に目敏い様子を揶揄ないし自嘲するために利用されている。例えば感情的応酬に伴う混乱の予防と言う点では荒らしやオフトピック、当てつけ、つきまといの発言は無視が勧められるが、無視できずに返事を返してしまうときなどに使われる。
  • シュッシュッ - 方々で批判をして回る者に危機感を持ったセキュリティ専門家の高木浩光ナイフを振り回している不良少年に類似していると自身のブログで発言[18]。氏の発言中で使われていたナイフを振り回している様子の擬音よりの引用で、特定事象に対して批判的な内容に対して用いられる…が、場合によっては別の意味でも使われる[19]

この様な用語をまとめたサイトとして、2ちゃんねる関係の用語をつづったサイト『2典』をもじり、『斜典』と呼ばれるサイトも存在する。ただ斜典は、特に気にしなくても本題の進行には影響せず、特定の事象・現象・製品を指し示すジョークの一種を収集した内容であるが、中には技術系ニュースサイトなどでも技術用語として利用されている正式な語も見られる。

名前の由来

スラッシュドットという名は、URLを実際に発音すると聞く側が混乱するように考えたところから来ている、という。すなわち、「エイチティーティーピーコロンスラッシュスラッシュスラッシュドットドットオルグ」と読まれることを期待している。

脚注

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外部リンク

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